【緊急事態宣言再発令】北奥羽でも不安、警戒感高まる「正直行きたくないけど・・・」

菅義偉首相の緊急事態宣言の会見をテレビで見る来場者=7日午後6時ごろ、八戸市のラピア
菅義偉首相の緊急事態宣言の会見をテレビで見る来場者=7日午後6時ごろ、八戸市のラピア
新型コロナウイルス特別措置法に基づき、4都県に再発令された緊急事態宣言に、北奥羽地方でも不安や警戒感が一層高まっている。今後、首都圏への移動を予定する人も多く、受験シーズンを迎える高校生たちは「正直行きたくないけど、行かなければ希望の大学に.....
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 新型コロナウイルス特別措置法に基づき、4都県に再発令された緊急事態宣言に、北奥羽地方でも不安や警戒感が一層高まっている。今後、首都圏への移動を予定する人も多く、受験シーズンを迎える高校生たちは「正直行きたくないけど、行かなければ希望の大学に入れない」と漏らし、出張の多い会社員は「コロナを持って帰ることだけは避けたい」と不安が絶えない。飲食店の関係者は、昨春に同宣言が出た際も来店客が激減したこともあり、危機感を募らせる。[br][br] 八戸市の男子高校生(18)は今月下旬以降、都内の大学3校での受験を予定する。「感染者が増加し、都内の大学入学を諦めようとしたが、やっぱり希望の大学に進みたい」と受験を決意。都内では1週間ほどのホテル暮らしとなるといい、「できる限り感染防止に努めて、万全の態勢で試験に臨みたい」と気を引き締める。[br][br] 今月中旬に上京する南部町の男子高校生(17)も「できることなら今の東京に行きたくない。ただ、将来の夢をかなえるためには大学にはどうしても行かないとならない」と苦しい胸の内を明かした。[br][br] 受験生を持つ親も気が気でない様子。おいらせ町に住む女性地方公務員(48)は「この時期に東京に行くことは不安でしかない。ただ、本人がその大学に行きたいというのであれば、受験に行くなとは言えない」と複雑な心境を語った。[br][br] 月に一度、東京へ出張するという階上町の男性会社員(38)は「リモートでの打ち合わせが増えることになったが、東京に行かないとできない仕事もある。これまで以上に感染に気を付けなければ」と警戒。[br][br] 八戸市へ出張に来ていた東京都の男性会社員(48)は「感染防止のため、ホテルで過ごす時間が増えることも覚悟しないと」とこぼした。[br][br] 同市中心街の飲食店では、客離れに早くも警戒感が強まっている。市内で居酒屋を営む男性(50)は「徐々に客足も戻りつつあるのに…。しっかりと店内を除菌して、安全をアピールしていくしかない」と我慢を強調。ほかの店の女性従業員(36)は「最近は注文の減ったテークアウトにも再び力を入れながら、状況を見守りたい」と話した。菅義偉首相の緊急事態宣言の会見をテレビで見る来場者=7日午後6時ごろ、八戸市のラピア