八戸市中央卸売市場止め市 年間取扱高は238億円、前年比12・5%増

イチゴの競りなどを行った八戸市中央卸売市場の「止め市」=30日
イチゴの競りなどを行った八戸市中央卸売市場の「止め市」=30日
八戸市中央卸売市場は30日、2020年の取引を終えた。年間取扱高は238億7561万円で、前年を12・5%(26億5527万円)上回った。青果部門は、新型コロナウイルスによる家庭消費の増加を背景に、前年の単価安から回復した一方、花卉(かき).....
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 八戸市中央卸売市場は30日、2020年の取引を終えた。年間取扱高は238億7561万円で、前年を12・5%(26億5527万円)上回った。青果部門は、新型コロナウイルスによる家庭消費の増加を背景に、前年の単価安から回復した一方、花卉(かき)部門はイベント中止などによる需要減が響き、数量、金額とも過去最低を記録した。[br][br] 青果部門は、数量10万6695トン(前年比1・9%減)、金額228億3675万円(13・9%増)。うち、野菜は9万2537トン(1・0%減)、184億6263万円(17・2%増)。金額は、青森県内96億8491万円(33・6%増)、県外87億7772万円(3・2%増)と、県産野菜の好調が目立った。入荷は県内5万1864トン(1・4%減)、県外4万673トン(0・6%減)。[br][br] 3月から新型コロナの影響で外食需要が落ち込んだ一方、小売量販店の動きは活発になった。4月は低温、7月は長雨、8月は極端な高温になるなど天候は安定せず、収量減や品質低下となった品目もあり、県産のニンジンやニンニクは単価が前年の3倍となった。[br][br] 果実は1万3699トン(7・7%減)、41億6734万円(2・5%増)。県産は21億6371万円(15・3%増)と大きく伸びた。リンゴは昨年産の単価が3割ほど高く、夏まで高止まりした。[br][br] 花卉部門は1219万本・鉢・個(9・2%減)、10億3886万円(10・9%減)。歓送迎会シーズンの自粛や八戸緑化まつり中止などにより、多くの品目で動きがストップ。主力の菊も、葬儀の中止や縮小で需要が低迷した。[br][br] 同日の「止め市」で、八戸中央青果の横町芳隆社長は「コロナと天候不順に大きく影響を受けた一年だったが、1日も休むことなくできた」と関係者に感謝した。地場産のイチゴは普段の2倍近い量が上場され、活発に取引された。初競り式は来年1月5日。イチゴの競りなどを行った八戸市中央卸売市場の「止め市」=30日