八戸市内100歳以上の高齢者、100人超える

8日に100歳を迎えた勝田トミさん。家族や愛犬ムックと過ごすひとときが元気の源になっているという=16日、八戸市
8日に100歳を迎えた勝田トミさん。家族や愛犬ムックと過ごすひとときが元気の源になっているという=16日、八戸市
八戸市内に住む100歳以上の高齢者が今月上旬、初めて100人を超えた。厚生労働省が公表した住民基本台帳に基づく集計によると、国内の100歳以上の高齢者は8万450人(9月15日現在)。50年連続で増加するなど全国的にも長寿化の傾向にある。医.....
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 八戸市内に住む100歳以上の高齢者が今月上旬、初めて100人を超えた。厚生労働省が公表した住民基本台帳に基づく集計によると、国内の100歳以上の高齢者は8万450人(9月15日現在)。50年連続で増加するなど全国的にも長寿化の傾向にある。医療技術の進歩と生活環境の改善が大きく貢献しているとみられるが、「人生100年時代」が現実的となる中、高齢者が生きがいを持って暮らせる地域づくりや健康寿命の延伸が今後の課題となりそうだ。[br][br] 12月8日に100歳を迎えた勝田トミさんは、現在は娘の鍬形信子さん夫妻と共に暮らしているが、2年前に肺炎で入院した経験がある。当時は寝たきりになり、家族は自宅での介護も覚悟したというが、その後、つえを使いながら歩けるまでに回復。週に3日通うデイサービスを楽しみに生活を送っている。[br][br] 元気の源は家族やデイサービスでの交流と、愛犬ムックの存在。甘えん坊のムックと過ごす時間も心の支えとなっている。[br][br] 100歳を迎え、うれしい出来事があった。仕事の都合でなかなか帰省できずにいた北海道に住む孫と6年ぶりに再会できた。100歳の節目を家族みんなで祝うことができ、「孫に会えたことがすごくうれしい。これからも周りに迷惑を掛けないように過ごしていきたい」と笑う。[br][br] 信子さんは「デイサービスなどでの交流が励みになっているようだ。母が元気でいてくれる今の幸せを続けていけたら」と願っている。[br][br] 同市では、庁舎内や地区の公民館などに「100歳以上の高齢者100人到達」を記念するポスターや横断幕を掲示し、祝福するとともに、介護予防への意識醸成も図っている。[br][br] 長寿化が進む一方で、高齢者世帯も増加し、雪かきやごみ出し、買い物など普段の生活に困難を感じている高齢者も少なくない。[br][br] 今回の節目を機に、市高齢福祉課の中里充孝課長は「誰もが明るく元気に生きがいを持って長生きをできる地域づくりに向けて、支援体制の構築や介護予防事業をさらに推進していきたい」と思いを強くしている。8日に100歳を迎えた勝田トミさん。家族や愛犬ムックと過ごすひとときが元気の源になっているという=16日、八戸市