重粒子線がん治療を解説 環境科学技術研究所(六ケ所村)が八戸でセミナー開催

重粒子線がん治療について紹介した基調講演
重粒子線がん治療について紹介した基調講演
放射線の影響を調査・研究する六ケ所村の環境科学技術研究所と青森県は10日、八戸グランドホテルで環境科学セミナーを開催し、市内外から参加した約60人が、がん治療の最新技術などについて見識を深めた。 基調講演では、国立研究開発法人量子科学技術研.....
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 放射線の影響を調査・研究する六ケ所村の環境科学技術研究所と青森県は10日、八戸グランドホテルで環境科学セミナーを開催し、市内外から参加した約60人が、がん治療の最新技術などについて見識を深めた。[br][br] 基調講演では、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構QST病院の今井礼子医師が、「日本が世界をリードする重粒子線がん治療」と題し、最新のがん治療について解説した。[br][br] 重粒子線がん治療は、治療できる場所が限られるものの、切除が難しい部位のがんや、従来のエックス線や陽子線による放射線治療では根治できなかったがんに対して高い治療効果を発揮する。[br][br] 今井医師は「従来の治療に比べて副作用は軽く、初期であれば短期間での治療も可能」と説明。「日本は治療患者数が多く、技術的に世界をリードしている」と強調した。[br][br] このほか、同研究所と日本海洋科学振興財団の研究員らが放射線が環境に与える影響などについて報告した。重粒子線がん治療について紹介した基調講演