【中間貯蔵施設共用案】むつ市長が不快感「接触全くない」

報道陣の取材に応じる宮下宗一郎市長=10日、むつ市
報道陣の取材に応じる宮下宗一郎市長=10日、むつ市
電気事業連合会が、むつ市の使用済み核燃料中間貯蔵施設の共同利用を検討しているとの報道を受け、宮下宗一郎市長は10日、市内で報道陣の取材に応じ、電事連からの申し入れや接触は「全くない」と語った。「この地で行われる事業が、市の知らないところで変.....
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 電気事業連合会が、むつ市の使用済み核燃料中間貯蔵施設の共同利用を検討しているとの報道を受け、宮下宗一郎市長は10日、市内で報道陣の取材に応じ、電事連からの申し入れや接触は「全くない」と語った。「この地で行われる事業が、市の知らないところで変貌していくことはあってはならない」と強い不快感を示した。[br][br] 中間貯蔵施設について、市、青森県、東京電力、日本原子力発電の4者は2005年、両社の原発から出る燃料を保管するとした立地協定を締結している。 宮下市長は「協定外の会社が入ってくることはそもそも想定していない」と指摘。申し入れがあれば受けるか―との問い掛けに対しては「仮定の話はしてもしょうがない」と言及を避けた。[br][br] 施設を運営するリサイクル燃料貯蔵(RFS)に確認し、「そのようなことは聞いていないという」と回答があったことも明かした。今後、東電や原電、国にも真偽を確認する考え。[br][br] 一方、青森県の柏木司副知事は取材に「事実関係を担当部局から電事連に確認させ、『書かれているようなことを決定した事実はない』との回答だった」と説明。現時点で申し入れはないとした上で、打診された場合の対応については「仮定の話で答えるのは適切ではない」と述べた。報道陣の取材に応じる宮下宗一郎市長=10日、むつ市