青森大のむつキャンパス設置で市長会見 大学側「地域振興に寄与」

くす玉を割り、青森大のむつ市進出を祝う宮下宗一郎市長=7日、同市役所
くす玉を割り、青森大のむつ市進出を祝う宮下宗一郎市長=7日、同市役所
青森大がむつ市への4年制キャンパス設置を目指していることについて、大学を運営する青森山田学園法人本部企画広報室の担当者が7日、取材に対し、「高等教育機関が少ない下北地域の振興に協力したい。より多くの人に教育を受けてもらい、人材が地域で活躍す.....
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 青森大がむつ市への4年制キャンパス設置を目指していることについて、大学を運営する青森山田学園法人本部企画広報室の担当者が7日、取材に対し、「高等教育機関が少ない下北地域の振興に協力したい。より多くの人に教育を受けてもらい、人材が地域で活躍する場を創出したい」と語った。設置は今後、市と包括協定を締結した上で正式決定となる。[br][br] キャンパスは2022年度開設予定。同地域の高等教育機関は2例目で、4年制大学では初となる。同学園は今月4日の理事会で、包括協定締結に向けた協議を進めることを決めた。[br][br] キャンパス設置に当たり、市は下北文化会館東側のセンター棟を改修し、「(仮称)むつ下北未来創生キャンパス」として提供する。センター棟の延べ床面積は1、2階計4229平方メートルで、現在は市民の文化活動などで活用されている。[br][br] 改修の財源は国の交付金や合併特例債を活用する予定で、21年度一般会計当初予算に計上する。元々予定していた同会館の長寿命化計画に基づいて改修することで、経費を最小限に抑える。[br][br] 同大には総合経営学部や薬学部など4学部があり、下北には複数学部を設置し、1学年の定員を20人程度とする方向で調整中。現状、在籍学生(今年5月1日現在)は東京キャンパスを含めて1277人で、うち16人がむつ市内の4県立高校卒業生という。[br][br] 今年4月の青森明の星短期大のキャンパス開設に続き、青森大のキャンパス開設で、学生100人がむつ市で暮らすことになる。[br][br] 宮下宗一郎市長は7日、くす玉を割って記者会見し、「むつ下北の新時代の幕開け」と若年層の定着に期待感を示した。その上で「地域としても大学生の学びと就職を応援する体制を整える。未来を共に創る新しい大学・学びの在り方を『むつ市モデル』として模索したい」と語った。くす玉を割り、青森大のむつ市進出を祝う宮下宗一郎市長=7日、同市役所