【東北新幹線全線開通10年】東京七戸会、首都圏で郷土の魅力発信

東京都内のイベントで特産のニンニクなどを販売する東京七戸会のメンバーら=2017年8月(七戸町提供)
東京都内のイベントで特産のニンニクなどを販売する東京七戸会のメンバーら=2017年8月(七戸町提供)
東北新幹線全線開業10年の節目を特別な思いで迎えた人たちがいる。七戸十和田駅の開業をきっかけにできた、首都圏在住の七戸町出身者でつくる「東京七戸会」(佐藤一男会長)だ。東京と故郷を結ぶ新幹線に縁を感じた人たちが集まり、これまで首都圏で特産品.....
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 東北新幹線全線開業10年の節目を特別な思いで迎えた人たちがいる。七戸十和田駅の開業をきっかけにできた、首都圏在住の七戸町出身者でつくる「東京七戸会」(佐藤一男会長)だ。東京と故郷を結ぶ新幹線に縁を感じた人たちが集まり、これまで首都圏で特産品の販売やPR、モニターツアーの実施など故郷の魅力発信に汗を流してきた。同会のメンバーらは「これからも新幹線がつないだ縁を大事にしながら活動を続けていきたい」とさらなる活躍を誓っている。[br][br] 開業2カ月前の2010年10月、町からの依頼で、会の前身となる「七戸十和田駅応援隊」が結成された。首都圏在住で、町や十和田市の出身者の十数人が集まり、七戸のPR活動を展開。町と協力してモニターツアーを組んだり、首都圏のイベントで物販ブースを設けたりと精力的に活動した。[br][br] 開業から一息ついた12年、応援隊としての活動は終了。ただ、新幹線がきっかけで集まった郷土の仲間たちの縁を大切にしたい―と応援隊のメンバーを中心に新たに東京七戸会を発足させた。[br][br] 同会も応援隊と同じく積極的に活動を展開。毎年のように都内の「麻布十番納涼まつり」でブースを設け、町職員らと協力しながら、七戸の特産品や地酒をPR。今年は新型コロナウイルスの影響で思うように活動できなかったが、収束の際には再び活動を活発化させたい考えだ。[br][br] 事務局長の天間勝治さん(73)は、全線開業10年を迎え、感慨ひとしおの様子。若いころ、上京した当時は集団就職のまっただ中で、就職列車に乗って片道24時間の長い道のりだったといい、「今は片道3時間。本当に七戸が近づいたよ」とうれしそうに話す。[br][br] 故郷である町出身者との交流は今後も続けていく予定で、引き続き総会などを定期的に開き、顔を合わせていく方針。これからも新幹線がつないだ縁を大事にしたい―と、会員一丸となって故郷の魅力発信に努めていくつもりだ。東京都内のイベントで特産のニンニクなどを販売する東京七戸会のメンバーら=2017年8月(七戸町提供)