【東北新幹線全線開業10年】交流人口拡大へ決意新た 各駅で記念行事

くす玉割りで節目を祝福する工藤冨士雄駅長(左奥)ら=新青森駅
くす玉割りで節目を祝福する工藤冨士雄駅長(左奥)ら=新青森駅
東北新幹線が全線開業10年を迎えたことを受け、延伸によって開業した七戸十和田、新青森両駅では5日、記念行事が行われた。2010年12月の開業以降、東日本大震災や新型コロナウイルスなど幾多の困難に見舞われたが、八戸―新青森間の利用者数は累計約.....
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 東北新幹線が全線開業10年を迎えたことを受け、延伸によって開業した七戸十和田、新青森両駅では5日、記念行事が行われた。2010年12月の開業以降、東日本大震災や新型コロナウイルスなど幾多の困難に見舞われたが、八戸―新青森間の利用者数は累計約3600万人(10月末現在)に達するなど地域経済、観光を推進する一翼を担ってきた。関係者らは節目を祝うとともに、30年度開業予定の北海道新幹線札幌延伸や車両高速化を見据え、交流人口のさらなる拡大に向けて決意を新たにした。[br][br] 全線開業によって延伸した八戸―新青森間は路線延長81・8キロ。東北新幹線は同区間が開業したことで1972年の基本計画決定から38年を経て全線が開通した。現在は東京―新青森間を1日21往復し、最短2時間59分で結ぶ。[br][br] この日は、七戸十和田、新青森両駅でイベントが行われた。七戸十和田駅では、七戸町の小又勉町長が1日駅長を務め、岩渕弘駅長とともに上り列車の出発合図を行って車両を見送った。小又町長は10年を振り返り、「(上北)圏域では新幹線があるのが当たり前の光景となり、便利さを実感している。これからは駅を中心としたまちづくりを進めていきたい」と強調した。[br][br] 節目を祝おうと、同駅を訪れる地域住民の姿も。観光客らの案内に力を入れる町文化ガイドの会の新田純治会長(82)は「新幹線が来て町が元気になった。これからも愛される駅でいてほしい」と笑顔を見せた。[br][br] 新青森駅の新幹線改札内コンコースでは、工藤冨士雄駅長と1日駅長の青森県立青森西高おもてなし隊の木村明日香さんらがくす玉を割って節目を祝福。東口広場では、E5系「はやぶさ」を再現したミニ新幹線の乗車会が行われ、親子連れらが楽しんだ。くす玉割りで節目を祝福する工藤冨士雄駅長(左奥)ら=新青森駅