災害ボランティアのリーダー育成に取り組む 久慈市社協

床板をはがす作業を体験する参加者
床板をはがす作業を体験する参加者
久慈市社会福祉協議会(日當光男会長)は本年度から、災害ボランティアのリーダーとなる人材育成に取り組んでいる。11月に計3回の養成講座を開催。市民らが住宅浸水を想定して床板を外すなどの実践的な内容も学んだ。近年の災害では被災地が広域に及んでボ.....
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 久慈市社会福祉協議会(日當光男会長)は本年度から、災害ボランティアのリーダーとなる人材育成に取り組んでいる。11月に計3回の養成講座を開催。市民らが住宅浸水を想定して床板を外すなどの実践的な内容も学んだ。近年の災害では被災地が広域に及んでボランティアが不足するケースが増えており、地元での人員確保につなげたい考えだ。[br][br] 防災士の大向昌彦さん(同市)が講師を担当。初回と2回目は座学が中心で、ボランティアセンターの運営や全国で発生した災害の事例を学んだほか、図上訓練を行った。[br][br] 11月29日は25人が市総合福祉センターでの最終講座に参加。床下の泥を取り除くため、バールでくぎを抜いて和室の床板を外したり、洋室の床下に潜って移動したりする作業を木造模型を使って体験した。[br][br] 同市は2016年の台風10号、19年の台風19号で大きな被害を受けた。いずれの台風でもボランティアが活躍したが、特に19号では被害が東日本の広域に及び、人数が慢性的に不足した。また、床下の泥は後にかびの原因となるため、近年は床板を外す作業のニーズも高いという。[br][br] 市社協ボランティア活動センターの高谷淳子運営委員長は、「今後の災害では、この経験を生かしてリーダーとして活動してほしい」と期待を寄せた。床板をはがす作業を体験する参加者