廃液の半分を先行でガラス固化へ 原燃、再処理工場完成後

臨時会議で発言する増田尚宏社長(左)。右は池辺和弘会長=18日、東京都内
臨時会議で発言する増田尚宏社長(左)。右は池辺和弘会長=18日、東京都内
日本原燃は18日、新規制基準適合への審査に合格した使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)で保管する高レベル放射性廃液について、新たな燃料のせん断に伴って生じる廃液の保管容量を確保するため、工場完成後、現在保管している量の半分程度に当たる約10.....
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 日本原燃は18日、新規制基準適合への審査に合格した使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)で保管する高レベル放射性廃液について、新たな燃料のせん断に伴って生じる廃液の保管容量を確保するため、工場完成後、現在保管している量の半分程度に当たる約100立方メートルを先行的にガラス固化する方針を示した。[br][br] 原子力規制委員会の臨時会議に出席した増田尚宏社長が説明した。工場は複数の貯槽で計約200立方メートルの高レベル廃液を管理する一方、液状では厳密な冷却を要するなど管理面の負担が大きく、更田豊志委員長が安全性向上の観点からも対応を求めていた。更田氏は会議で「(再処理の)工程全体で一定量を超えないようにすべきだ」とも指摘した。[br][br] 臨時会議は、審査とは別に安全性向上に関する事業者幹部との意見交換の場として開かれ、増田社長が出席したのは昨年2月以来。[br][br] 再処理工場の安全対策工事に向けた設計認可(設工認)を巡り、原燃側が申請スケジュールを延期したことに関して、更田氏が「現場の意識と経営側に乖離がないのか」と、目標設定の妥当性を問いただす場面もあった。[br][br] 増田氏は「外向けに時期を掲げるのは重要」と強調しつつ、柔軟に対応する構えを示した。臨時会議で発言する増田尚宏社長(左)。右は池辺和弘会長=18日、東京都内