RFS中間貯蔵施設、正式合格 規制委が審査書決定

中間貯蔵施設の審査合格を決めた原子力規制委員会の定例会合=11日、東京都内
中間貯蔵施設の審査合格を決めた原子力規制委員会の定例会合=11日、東京都内
原子力規制委員会は11日の定例会合で、リサイクル燃料貯蔵(RFS)の使用済み核燃料中間貯蔵施設(むつ市)が新規制基準に適合していると認める「審査書」を決定した。RFSの申請から6年10カ月を経て審査に正式合格した。 使用済み核燃料を再処理す.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 原子力規制委員会は11日の定例会合で、リサイクル燃料貯蔵(RFS)の使用済み核燃料中間貯蔵施設(むつ市)が新規制基準に適合していると認める「審査書」を決定した。RFSの申請から6年10カ月を経て審査に正式合格した。[br][br] 使用済み核燃料を再処理するまでの間、原発敷地外で乾式貯蔵する国内初の施設。今後、安全対策工事に向けた詳細設計の認可(設工認)の審査が本格化する見通し。RFSは、2021年度と見込む操業開始時期を設工認審査後に改めて設定する方針だ。[br][br] 規制委が事実上の合格判断を示した今年9月までの議論で、RFSは当初想定の2倍となる高さ23メートルの「仮想的大規模津波」を設定するなど安全対策を見直した。[br][br] 審査書決定に至るパブリックコメント(意見公募)には30日間で延べ59件の意見が寄せられた。核燃料を入れる金属容器(キャスク)の安全性などを疑問視する声があったほか、施設で核燃料を保管した後の搬出先が決まっていない状況での審査合格を批判する内容も目立った。[br][br] 規制委が意見聴取した経済産業相、原子力委員会は妥当との見解を示した。[br][br] この日の会合で委員5人が全会一致で審査書を決定。許可証を受け取ったRFSの赤坂吉英常務は報道陣の取材に対し「設工認などまだまだ山がある。(審査合格は)ステップの一つで、これからも精いっぱい頑張りたい」と述べた。[br][br] RFSは、出資する東京電力ホールディングスと日本原子力発電の原発から出た使用済み核燃料を最長50年保管する。最終的に5千トンを貯蔵する計画で、このうち3千トンを保管できる1棟目の建屋本体は完成している。[br][br] 青森県内の原子力施設で審査に正式合格したのは4例目。中間貯蔵施設の審査合格を決めた原子力規制委員会の定例会合=11日、東京都内