青森県などは2日、県内で新たに新型コロナウイルスの感染者8人を確認したと発表した。うち1人は八戸市在住の80代以上女性。この女性は、クラスター(感染者集団)が発生した同市糠塚下屋敷の通所型介護施設の女性利用者が暮らしていた入居型施設に入所していた。市は入居型施設の職員や入所者50~60人について、PCR検査などを実施する。クラスターが発生した施設と別の施設で新たに感染者が確認されたことから、市は感染拡大に警戒を強めており、感染の封じ込めに全力を注ぐ方針だ。県内での感染者は累計244人となった。[br][br] 市によると、2日に感染が判明した八戸市の80代以上女性は、10月29日ごろから鼻水などの症状があり、改善がみられないことから、11月1日に市内の医療機関を受診した。[br][br] 診療中に、同じ入居型施設の女性利用者が、新型コロナに感染していたことが判明。これを受け、2日にLAMP法(核酸増幅法)で調べた結果、陽性反応が出た。現在、症状は軽症で、市内の医療機関に入院する。[br][br] 市は入居型施設での感染拡大を防ぐため、感染状況の確認を急ぐ構え。施設の職員や入所者50~60人に対してPCR検査などを実施する予定で、接触者についても幅広く調べる。[br][br] 一方、同日までにクラスターが発生した通所型施設の利用者や、感染が判明した職員の濃厚接触者らについての一部は、これまでの検査で陰性であることが判明。残る約50人分の結果は3日以降に出る見通し。[br][br] 県内でほかに感染が確認されたのは、弘前保健所管内の7人で、いずれも弘前市内の飲食店で発生したクラスター関連とみられる。[br][br] 内訳は、飲食店利用客の同居人の知人の70代男性、利用客の知人の同居人の40代女性。院内感染が発生した弘愛会病院に関連する20代の男女2人。性別や行動歴が非公開の10歳未満1人。残る2人は行動歴を調査中。