遠隔実験システム整備/六ケ所の核融合研究所

国際熱核融合実験炉(ITER)の関連研究「幅広いアプローチ」(BA)活動を行う六ケ所村の量子科学技術研究開発機構六ケ所核融合研究所は23日、研究開発している原型加速器について、欧州とネットワークをつないだ遠隔実験システムを構築したと明らかに.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 国際熱核融合実験炉(ITER)の関連研究「幅広いアプローチ」(BA)活動を行う六ケ所村の量子科学技術研究開発機構六ケ所核融合研究所は23日、研究開発している原型加速器について、欧州とネットワークをつないだ遠隔実験システムを構築したと明らかにした。データ転送することで欧州側も実験に参加できるため、新型コロナウイルス下でも円滑に研究が行われることが期待される。[br][br] 同研究所では、BA活動の国際核融合材料照射施設工学実証・工学設計活動(IFMIF・EVEDA)と、国際核融合エネルギー研究センター活動(IFERC)の2事業に取り組む。21~23日には両事業の事業委員会が開催され、BA運営委に提出する作業計画案などが話し合われた。[br][br] 原型加速器について、同研究所では現在、同加速器を構成する重要装置「高周波四重極線形加速器(RFQ)」の重陽子ビーム発射時間の長時間化に取り組んでいる。しかし、コロナで日欧の研究者が行き来できなくなり、計画には当初よりも遅れが出ていた。[br][br] このため、両事業で協力し、重要度が増した遠隔実験システムを従来の予定よりも早める形で構築したという。