プルトニウム利用計画、公表前倒しも/電事連会長

使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)で取り出すプルトニウムの利用計画を巡り、電気事業連合会の池辺和弘会長(日本原燃会長)は21日の核燃料サイクル協議会で「早期にお知らせしたい」と述べ、従来の方針より前倒しして公表する可能性を示唆した。これま.....
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 使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)で取り出すプルトニウムの利用計画を巡り、電気事業連合会の池辺和弘会長(日本原燃会長)は21日の核燃料サイクル協議会で「早期にお知らせしたい」と述べ、従来の方針より前倒しして公表する可能性を示唆した。これまでは「工場が竣工(しゅんこう)する段階辺りで新たな計画を示す」(岩根茂樹元電事連会長)としていた。[br][br] プルトニウムを燃料として再利用する「プルサーマル」の実施原発は現状で4基にとどまる。軍事転用が可能なプルトニウムの大量保有は国際社会の懸念を招きかねず、できるだけ早期に計画を公表することで、再処理事業を推進する合理性を強調する狙いがあるとみられる。[br][br] 電事連は当初、2015年度までに16~18基でプルサーマルを実施し、余剰分を徐々に減らすと見込んでいた。だが、東京電力福島第1原発事故で見通せなくなり、新たな目標時期を示した計画の策定も先送りとなっている。