【新型コロナ】弘前クラスター新たに9人 客90人と連絡つかず

青森県は21日、弘前保健所管内で新たに9人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。いずれもクラスター(感染者集団)が発生した弘前市の飲食店に関連し、感染者は計110人。県内の累計は143人となった。飲食店の従業員や利用客の同居人や知人.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 青森県は21日、弘前保健所管内で新たに9人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。いずれもクラスター(感染者集団)が発生した弘前市の飲食店に関連し、感染者は計110人。県内の累計は143人となった。飲食店の従業員や利用客の同居人や知人、職場関係者といった2次感染の濃厚接触者をほぼ特定したが、利用客約90人は連絡がつかない状況だ。[br][br] 同日現在、入院者数は40人、軽症者や無症状者ら向けの宿泊療養施設には21人が入所。自宅療養者は1人。入院などに向けた自宅待機中は41人。療養を終えたのは3人。[br][br] 新たに60代男性1人が酸素投与が必要となり中等症は計5人となった。重症者は変わらず2人。 新たに感染が分かったのは、同市鍛冶町のクラブ「縷(ル)・シャモン」、スナック「シャモン」の利用客が男性2人。利用客との関係では、同居が女性3人で、知人が男性1人。職場関係は女性1人。クラスターが確認されている弘愛会病院の女性職員1人。従業員との関係では、知人が男性1人。いずれも軽症または無症状。[br][br] 県外利用客1人は、県内に住所があることが判明。移動先の県外で陽性を確認したため、県外感染者としている。[br][br] 感染経路を確認中だった5人のうち、3人は経路を特定。男性2人は利用客の知人で、女性1人は新たに感染が判明した男性利用客の職場関係者だった。[br][br] 同病院で新たに感染を確認した女性職員1人はPCR検査で陰性だったが、19日に発熱の症状が見られたため、再検査したところ陽性反応を示した。病院内の感染者は計6人。現時点で、患者やほかの職員は再検査する予定はない。[br][br] 飲食店に直接関わる感染者は計64人(従業員21人、県内利用客39人、県外利用客4人)。約180人いると見られる利用客のうち91人が検体採取を終え、うち73人が検査済み(陽性38人、陰性35人)。利用客やその同居人ら158人が検査中や検査待ちの状態で、県は民間検査機関に協力を求めていく方針。[br][br] 濃厚接触者の特定が進んだことを受け、県感染症疫学コーディネーターの大西基喜医師は「当初は封じ込めは困難と思っていたが、できる可能性がある」と期待感を示した。[br][br] また、21日までに弘前市議会が議員の感染を発表した。関係者によると、感染したのはクラスターが発生した飲食店を利用していた2人。鯵ケ沢町では新たに職員1人が感染し、職員の感染者は計3人となった。