10年ぶり核燃サイクル協議会 官房長官「青森除外、現内閣も継承」/高レベル処分地

協議会後に記者会見する三村申吾知事=21日、東京都千代田区の都道府県会館
協議会後に記者会見する三村申吾知事=21日、東京都千代田区の都道府県会館
使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)の新規制基準適合性審査合格などを受け、青森県知事と政府が意見を交わす「核燃料サイクル協議会」が21日、首相官邸で開かれた。加藤勝信官房長官はサイクル政策を推進すると改めて強調し、県内を高レベル放射性廃棄物.....
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 使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)の新規制基準適合性審査合格などを受け、青森県知事と政府が意見を交わす「核燃料サイクル協議会」が21日、首相官邸で開かれた。加藤勝信官房長官はサイクル政策を推進すると改めて強調し、県内を高レベル放射性廃棄物の最終処分地にしないとする確約については「現内閣でもしっかり継承している」と明言した。[br][br] 協議会は民主党政権時代に開かれて以来、10年ぶり12回目。使用済み燃料の再処理によって取り出されるプルトニウムの利用が課題となる中、工場が完成の前提だった審査に合格した。これを「重要な節目」として、三村申吾知事が開催を要請していた。[br][br] 政府側はほかに梶山弘志経済産業相、井上信治科学技術担当相らが出席。電気事業連合会の池辺和弘会長(日本原燃会長)と原燃の増田尚宏社長も同席し、三村知事は冒頭を除く非公開の席上、政府内での政策の位置付けと処分地選定に向けた今後の取り組み、安全性向上に資する原子力の人材育成・研究開発の3項目について確認した。[br][br] 終了後に記者会見した三村知事は、最終処分を巡る北海道内の動向に関し、加藤氏らが複数地域での文献調査につなげたいと説明したことも明かし、「発言内容を重く受け止めるとともに、政府一体としての対応を厳しく見極め、慎重かつ総合的に対処していく」と強調した。協議会後に記者会見する三村申吾知事=21日、東京都千代田区の都道府県会館