【新型コロナ】八戸の飲食店にも影響じわり/弘前クラスター

弘前市での大規模クラスターを受け、八戸市内の飲食店も消毒を徹底するなど、警戒を強めている=19日、八戸市
弘前市での大規模クラスターを受け、八戸市内の飲食店も消毒を徹底するなど、警戒を強めている=19日、八戸市
弘前市の飲食店で発生した大規模クラスター(感染者集団)の余波が、八戸市内の飲食店にも及び始めている。クラスターが判明した先週以降、市内では来店者が減少し、予約のキャンセルも発生。八戸で初めて感染者が確認された今春に大きく落ち込んだ客足が、最.....
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 弘前市の飲食店で発生した大規模クラスター(感染者集団)の余波が、八戸市内の飲食店にも及び始めている。クラスターが判明した先週以降、市内では来店者が減少し、予約のキャンセルも発生。八戸で初めて感染者が確認された今春に大きく落ち込んだ客足が、最近はようやく戻りつつあっただけに、各店とも店内の消毒をより徹底するなど警戒を強め、早期の沈静化を願う。[br][br] 市中心街のある飲食店では、16、17日の週末の予約が相次いでキャンセルとなった。経営者の30代男性は「弘前の感染拡大は知っていたが、まさか八戸でその余波が出るなんて」と驚きを隠せない。今後、忘年会シーズンも控えており、例年なら10月から予約が入り出すが、現在はまだ1件といい、「出足がいつになく鈍い。早く収まることを祈るしかない」とため息をつく。[br][br] 同市長横町のスナックでは、回復傾向だった客足が再び減少。予約のキャンセルもあり、女性経営者(47)は「毎日1件ずつ断りの連絡が入る。遠い街での話だと思っていたが、そうではなかった」と肩を落とす。「自分も含めて、どこかコロナに対して緩みが出てきている。あらためて気を引き締めた方がいい」と話す。[br][br] 同市三日町の居酒屋「漁り火」を運営するTNコーポレーション代表の田村亮さん(24)は「弘前で感染がさらに広がり、再び客足が遠のけば、当然苦しくなる」と不安をこぼす。月の売り上げが通常時に比べて6割近く減るなど、自身も厳しい状況にさらされてきただけに、弘前市内の飲食店に向け、「今はどこもつらいが、どうか頑張ってほしい」とエールを送る。[br][br] 八戸市長横町の居酒屋「酒堂 柳にかえる」は、完全予約制に加え、来店者に「ゲストカード」を配って連絡先を記入してもらうなど、独自の対策を実施する。席数も大幅に減らしており、女将の大舘牧子さんは「密を避けた広い空間で、適度なにぎわいを楽しんでほしい」と呼び掛ける。[br][br] 先週は来店者が減少したが、「弘前の状況は確かに心配ではある。来店者に安心して食事を楽しんでもらえるよう、これからも対策を徹底していく」と力を込める。弘前市での大規模クラスターを受け、八戸市内の飲食店も消毒を徹底するなど、警戒を強めている=19日、八戸市