自ら判断、診療補助できる看護師養成 八戸市民病院で「特定行為研修」スタート

特定行為研修の開講式に臨む看護師=6日、八戸市立市民病院
特定行為研修の開講式に臨む看護師=6日、八戸市立市民病院
八戸市立市民病院は今月、医師の判断を待たずに自らの判断で診療補助ができる看護師を養成する「特定行為研修」を開始した。青森県内で研修機関の認定を受けるのは、青森中央学院大(青森市)に続き2件目。高度なケアができる看護師を養成することにより、チ.....
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 八戸市立市民病院は今月、医師の判断を待たずに自らの判断で診療補助ができる看護師を養成する「特定行為研修」を開始した。青森県内で研修機関の認定を受けるのは、青森中央学院大(青森市)に続き2件目。高度なケアができる看護師を養成することにより、チーム医療の充実と医療の質の向上を目指す。[br][br] 「特定行為」は高度な知識と技術を要する診療補助行為で、研修を修了した看護師であれば、医師が実施を認めた患者に対し、手順書に沿って自らの判断で診療補助ができる。刻一刻と変化する患者の病状に迅速に対応できるため、医師の負担軽減やケアの質の向上が期待される。今年7月現在で研修を終了した看護師は全国で2646人だが、青森県内には5人しかいない。[br][br] 同病院は、救急医療の分野において実施頻度が高い特定行為をまとめた「救急領域パッケージ研修」の研修機関に認定。全ての研修内容を一貫して院内で完結できる指導体制が整っているのが特徴だという。[br][br] 第1期生は院内公募により選抜された看護師5人で、来年9月30日までの1年間、講義や実習を通して知識や技術を身に付ける。[br][br] 6日に同病院で開講式が行われ、同病院の三浦一章管理者らが激励。主幹看護師の工藤ひとみさん(53)は「タイムリーなケアで患者さんのメリットになれば」、主任看護師の折田俊平さんは(33)は「看護ケアを含め、さまざまな診療分野に携わりたい」とそれぞれ意気込みを語った。[br][br] 今明秀院長は「特定行為ができる看護師の養成は、医療の質の向上と医師の働き方改革につながる。地域医療の現場で活躍する即戦力になることに期待したい」と述べた。[br][br] 次期研修からは全国からの公募を受け付ける。特定行為研修の開講式に臨む看護師=6日、八戸市立市民病院