地震動巡る議論開始/東通原発

原子力規制委員会は2日、東北電力東通原発(東通村)の審査会合を開き、耐震設計の目安となる地震の揺れ(基準地震動)に関して本格的な議論を始めた。東北電が600ガルとする地震動の妥当性を巡り、敷地西方の横浜断層の扱いが焦点となる見通しだ。 敷地.....
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 原子力規制委員会は2日、東北電力東通原発(東通村)の審査会合を開き、耐震設計の目安となる地震の揺れ(基準地震動)に関して本格的な議論を始めた。東北電が600ガルとする地震動の妥当性を巡り、敷地西方の横浜断層の扱いが焦点となる見通しだ。[br][br] 敷地内や周辺で確認される断層の活動性評価は7月に決着しており、東北電の審査申請から6年超を経て議論が新たな段階に入った形。横浜断層は東北電が活断層と見込み、同原発の地震動に最も影響するとされる。約15・4キロと評価する長さなどに変更があれば、地震動の見直しや新たな耐震補強工事が生じ、再稼働がさらに遠のく可能性もある。[br][br] この日は地震動を設定する上で検討が必要な地震のうち、「プレート間地震」と呼ばれる種類の地震について議論。原発周辺にある日本原燃の施設などで東北電に参考となる審査実績があるため、規制委側が「独自に設定したとみられる内容が多くて非効率になる」と苦言を呈する場面もあった。