再エネ電力販売会社設立で協定 佐井村と青森県民エナジー(八戸)

協定書に調印した富岡敏夫代表(左)と樋口秀視村長=30日、佐井村役場
協定書に調印した富岡敏夫代表(左)と樋口秀視村長=30日、佐井村役場
佐井村と地域新電力会社「青森県民エナジー」(八戸市、富岡敏夫代表)は30日、同社関連会社が発電する再生可能エネルギー販売を取り次ぐ自治体新電力事業会社「(仮称)さいエナジー」の共同設立に関する協定書に調印した。青森県内初の自治体出資による新.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
佐井村と地域新電力会社「青森県民エナジー」(八戸市、富岡敏夫代表)は30日、同社関連会社が発電する再生可能エネルギー販売を取り次ぐ自治体新電力事業会社「(仮称)さいエナジー」の共同設立に関する協定書に調印した。青森県内初の自治体出資による新電力会社設立を目指し、資本金総額や出資割合、利益の配分方法などの具体的な協議に入る。2021年度の設立、22年度の営業開始を目標にする。[br][br] 協定では合弁契約書や定款の作成など四つの事項を定めた。村などによると新会社は、県民エナジーの関連会社であるファーマーズエナジー青森(十和田市)の太陽光発電施設などから電力を買い取り、販売する。初めは役場や小中学校への供給から始め、問題がなければ企業や家庭にも売り込む方針。[br][br] 村では公共施設にかかる年間約4千万円の電気料が1割以上安くなると試算している。新会社は販売で得られた手数料収入を、県民エナジーも収益の一部を、それぞれ企業版ふるさと納税で村に還元。村と住民が協働で進めるまちづくり「日本で最も美しい村づくり」や、村地域創生総合戦略の事業費に充ててもらう。[br][br] この日は美しい村づくりの事業協力連携協定書も取り交わされた。実現に向けて村が策定した、ホップ栽培やクラフトビール造り、漁業活性化など28のアクションプラン推進に向けて連携する。[br][br] 村役場で調印を終えた樋口秀視村長は「今後の地域振興に大きな期待ができる」と強調。村の取り組みに共感したという富岡代表は「県外資本に回るお金を少しでも地域に残したい。地域活性化に貢献できると確信している」と力を込めた。協定書に調印した富岡敏夫代表(左)と樋口秀視村長=30日、佐井村役場