むつリハビリテーション病院、公募で民間移譲へ

公募による運営の民間移譲が進められるむつリハビリテーション病院=29日、むつ市
公募による運営の民間移譲が進められるむつリハビリテーション病院=29日、むつ市
医師確保が難しく、財政負担が増大している一部事務組合下北医療センターむつリハビリテーション病院の運営を巡り、同センター管理者の宮下宗一郎むつ市長は、29日の同センター議会定例会で、公募による民間移譲を進め、医療水準向上を目指す方針を示した。.....
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 医師確保が難しく、財政負担が増大している一部事務組合下北医療センターむつリハビリテーション病院の運営を巡り、同センター管理者の宮下宗一郎むつ市長は、29日の同センター議会定例会で、公募による民間移譲を進め、医療水準向上を目指す方針を示した。2022年4月の移行を目指す。[br][br] 同病院は120の療養病床がある下北地域唯一の慢性期医療機関。内科とリハビリテーション科があり、むつ下北医師会が指定管理者となって運営している。[br][br] 建物は建設から約40年が経過し、近年は修繕費など毎年1億円程度を同センターが支出している。3人の医師は80代、60代後半、50代後半と高齢化する中、後任確保が難航。民間譲渡することで財政負担の解消や医師確保を狙う。[br][br] 移譲は、患者の引き継ぎや勤務する医師、医療スタッフ約110人の雇用継続に加え、一般外来の再開、最低10年間の運営などを条件とする。病院の資産は全て無償譲渡する。[br][br] 本年度は移譲先選定の条例制定などを進め、21年度に移譲先を公募、選定し、基本協定締結などを行う。[br][br] 宮下市長は下北地域の医療を守るための民間移譲と理解を求め、「医師確保、医療水準向上、財政健全化を考えれば、この一手しかない」と強調した。公募による運営の民間移譲が進められるむつリハビリテーション病院=29日、むつ市