八戸高でOBの脳科学者西村さんがリモート講演

脳科学の研究成果を解説する西村幸男さん
脳科学の研究成果を解説する西村幸男さん
青森県立八戸高の文化講演会が25日、同校で開かれた。東京都医学総合研究所所属の脳科学者で、同校43回生の西村幸男さんが講師を務め、脳機能と心身のつながりに関する最新の知見を後輩たちに伝えた。 西村さんは体育教諭を志し体育学を専攻した後、医学.....
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 青森県立八戸高の文化講演会が25日、同校で開かれた。東京都医学総合研究所所属の脳科学者で、同校43回生の西村幸男さんが講師を務め、脳機能と心身のつながりに関する最新の知見を後輩たちに伝えた。[br][br] 西村さんは体育教諭を志し体育学を専攻した後、医学へ転進。現在は同研究所で、脊髄損傷の患者らを支援する脳機能再建プロジェクトのリーダーを務めている。講演はリモート形式で行われ、全校生徒約700人や保護者が複数の場所に分かれて参加した。[br][br] 西村さんは、自身が陸上競技の選手として筋力アップに努めた経験から、「脳や神経系にも飛躍のヒントがあるのでは―と考え、研究者の道に転じた」と述懐。これまでの研究で、脊髄が身体の動作を直接つかさどっており、脊髄に刺激を与えることで歩行や跳躍が可能になることなど、最新の成果を分かりやすく説明した。[br][br] 当面の課題として、脊髄損傷で脳との神経が切断された患者に、人工神経をつないで回復を促す方法や、やる気をつかさどる脳領域を刺激してリハビリ意欲を高める方法などを紹介。生徒たちは成果の具体的な応用などを質問して、興味を深めていた。脳科学の研究成果を解説する西村幸男さん