【青森県補正予算案】コロナ対策など434億円 過去2番目大型編成

青森県は16日、新型コロナウイルス感染症対策関連経費など433億8063万円を盛り込んだ2020年度一般会計補正予算案を発表した。四つの施策の柱を掲げ、感染拡大防止対策や医療提供体制の整備、地域経済の回復に向けた事業に重点配分。9月補正とし.....
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 青森県は16日、新型コロナウイルス感染症対策関連経費など433億8063万円を盛り込んだ2020年度一般会計補正予算案を発表した。四つの施策の柱を掲げ、感染拡大防止対策や医療提供体制の整備、地域経済の回復に向けた事業に重点配分。9月補正としては、1995年の543億円に次ぐ大型予算編成となった。補正予算案は18日開会の県議会定例会に提出する。[br] 今回の補正で一般会計の総額は7888億764万円(前年度同期比16・5%増)となる。各会計を合わせた新型コロナ関連経費は402億2537万円で、累計額は1045億6838万円に上る。[br] 主な歳出は県が策定した経済対策方針に基づく経済・雇用対策が222億2519万円を占め、県特別保証融資制度の融資枠拡充のほか、国内旅行の需要拡大に向けた事業を展開する。[br] 感染拡大防止対策や医療提供体制の整備では、新型コロナ患者を入院させる空きベッドの確保や、検査機器を導入する医療機関に対し経費を補助。災害時に避難所で感染防止対策を講じるため、マスクやアルコール消毒液、携帯・簡易トイレなどを備蓄する。[br] 「新しい生活様式」の取り組みとしては、21年度末までに県立学校と特別支援学校高等部の普通教室に冷房設備を設置し、生徒には1人1台のパソコン端末を整備する。[br] 生活困窮者に当面の生活費を貸し付ける「緊急小口資金」の特例貸付補助経費は、現在の予算額を倍増させる。[br] 地域経済を維持、回復させる市町村の取り組みに対する補助金はさらに10億円を増額。既に予算措置した10億円の執行率は97・7%に上り、支援を拡充する。[br] 財源は国の地方創生臨時交付金など。財政調整基金は45億円を繰り戻すなど、補正後の残高は125億8千万円となる。[br] 三村申吾知事は16日の会見で、「経済への影響は長引くほどつらくなる。感染拡大防止対策にプラスし、経済対策に力を入れていかなければいけない」と強調した。