再処理工場合格後初の口頭弁論/核燃裁判

核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団(浅石紘爾代表)が、使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)などの事業指定取り消しを国に求めた行政訴訟は11日、青森地裁(鈴木義和裁判長)で口頭弁論が行われた。被告の原子力規制委員会側はこれまでと同様に反論しなか.....
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 核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団(浅石紘爾代表)が、使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)などの事業指定取り消しを国に求めた行政訴訟は11日、青森地裁(鈴木義和裁判長)で口頭弁論が行われた。被告の原子力規制委員会側はこれまでと同様に反論しなかったが、来年1月22日の次回期日に「基準地震動(耐震設計の目安となる地震の揺れ)の反論を考えている」と明言。審理が本格化する見通しとなった。[br] 再処理工場が新規制基準の審査に合格してから初の裁判で、今回が111回目。これまでは新規制基準の審査が終わっていなかったため被告が具体的に反論せず、審理が停滞していた。[br] 原告側はこの日、関西電力の原発に求める火山灰対策を巡り、規制委の更田豊志委員長らが公開の委員会ですべき議論を非公開で行って事前に方向性を決めていた―とする一部報道機関の記事を紹介。[br] 事業者の事情に配慮して基準の適用方法を変える被告の姿勢が明確になったとして、再処理工場の審査合格という判断を「尊重すべき基礎を決定的に欠いている」と主張した。