インドネシア人女性3人「介護のプロになりたい」五戸の特養で奮闘

浴室を清掃する(左から)アユ・タリ・プラテイウィさん、グニ・ウリ・アルタ・タンジュンさん、タントリ・プラテイウィさん。介護の“プロ”を目指して奮闘している=13日、五戸町
浴室を清掃する(左から)アユ・タリ・プラテイウィさん、グニ・ウリ・アルタ・タンジュンさん、タントリ・プラテイウィさん。介護の“プロ”を目指して奮闘している=13日、五戸町
インドネシアから今年3月に来日した技能実習生の女性3人が、故郷から遠く離れた五戸町の特別養護老人ホーム「ひだまり」で、介護技術を身に付けようと奮闘している。「施設の先輩たちのような介護のプロフェッショナルになりたい」。3人は慣れない暮らしや.....
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 インドネシアから今年3月に来日した技能実習生の女性3人が、故郷から遠く離れた五戸町の特別養護老人ホーム「ひだまり」で、介護技術を身に付けようと奮闘している。「施設の先輩たちのような介護のプロフェッショナルになりたい」。3人は慣れない暮らしや言葉の壁に苦労しながらも、一人前の介護職員を目指して食事の介助など日々の実習に汗を流している。[br] 同ホームで経験を積むのは、アユ・タリ・プラテイウィさん(21)とグニ・ウリ・アルタ・タンジュンさん(29)、タントリ・プラテイウィさん(23)の3人。[br] 青森県によると、介護職種の外国人技能実習生は5月末時点で県内に29人おり、人手不足が深刻な介護現場で注目が高まっている。同町では初めての受け入れとみられる。[br] 元々、日本の文化や働き方に興味があったという3人。来日後は千葉県で1カ月間の日本語研修を受け、2週間の健康観察などを経て4月下旬から同ホームに配属された。最長で5年間、介護の知識や技術を学ぶ予定だ。 現在は入浴や食事、トイレの介助などを行っており、持ち前の明るさから利用者の評判も上々。秋から冬にかけて行われる日本語検定と介護の実技試験に向けて技能習得に励んでいる。[br] 3人の働きぶりについて、同ホームの新井田壽弘施設長は「みんなとても明るく素直で、施設にとって宝のような存在。言葉の問題を心配したが、利用者からも好感を得ているようだ」と高く評価。将来的には貴重な“戦力”としても期待しており、「介護を学ぼうという強い意欲があり、大切に育てていきたい」と力を込めた。 実直な姿勢が評価されている3人だが、来日してまだ5カ月。アユさんは方言の聞き取りに苦労することもあるとしつつ、「少しずつ言葉にも慣れてきた。仕事以外でも日本のことをもっと知りたい」と笑顔で話した。[br] 世話好きが高じて、介護職での技能実習を志望したというグニさんは「利用者も先輩も優しくしてくれるので幸せ」と充実した表情。タントリさんは「先輩たちのような立派な介護者になり、将来はインドネシアに日本の介護技術を伝えられたら」と目標を語った。浴室を清掃する(左から)アユ・タリ・プラテイウィさん、グニ・ウリ・アルタ・タンジュンさん、タントリ・プラテイウィさん。介護の“プロ”を目指して奮闘している=13日、五戸町