【八戸三社大祭】迎えた節目、歴史紡ぐ/龗神社、長者山新羅神社で例祭

龗神社で行われた例祭。八戸地域全体の安寧と、新型コロナウイルスの収束を祈願した=2日、八戸市(岸山浩之撮影)
龗神社で行われた例祭。八戸地域全体の安寧と、新型コロナウイルスの収束を祈願した=2日、八戸市(岸山浩之撮影)
発祥300年目を迎えた八戸三社大祭は2日、八戸市の龗神社と長者山新羅神社で例祭がそれぞれ執り行われた。出席した関係者らは、先人が築き上げてきた歴史の重みや祭りの精神に思いをはせ、世界中でまん延する新型コロナウイルスの収束、八戸地域全体の安寧.....
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 発祥300年目を迎えた八戸三社大祭は2日、八戸市の龗神社と長者山新羅神社で例祭がそれぞれ執り行われた。出席した関係者らは、先人が築き上げてきた歴史の重みや祭りの精神に思いをはせ、世界中でまん延する新型コロナウイルスの収束、八戸地域全体の安寧(あんねい)や発展に祈りをささげた。[br] 大きな節目を迎えた今年は、例年以上の盛り上がりを見せるはずだったが、コロナの影響で神社や山車の合同運行は中止。大幅な規模縮小となったが、例年通りに祭礼行事を執り行うことで祭りの本質と意義をつないでいくこととなった。[br] この日、総代ら約20人が出席した龗神社の例祭では、本殿内には雅楽の荘厳な音色が響く中、坂本守正宮司が祝詞を奏上。玉串を奉てんし、地域の平穏や繁栄を祈願した。[br] 坂本宮司は「節目の年に盛大に祝えないのは非常に残念だが、祭りの意義は変わらない。市民の健康とコロナの収束を願い、神事としてこれからも伝承していく」と力を込めた。[br] 長者山新羅神社では祭礼後、附祭の山車組代表ら約30人が本殿前に集結。例年は山車組ごとに実施している音頭上げ「木遣(きや)り」を合同で行い、節目祝いとコロナ収束祈願を奏上した。[br] 柳川浩志宮司は「神事でもコロナの早期退散を特別に強く祈願した。収束の暁には、今年の分も兼ねて盛大な祝いの場になってほしい」と話した。[br] 3日は、青森県内の夏祭りの写真を車体に掲載したトレーラーが市庁前市民広場に登場する。マチニワでは終日山車を展示し、午後7時からはお囃子(はやし)の披露を行う。龗神社で行われた例祭。八戸地域全体の安寧と、新型コロナウイルスの収束を祈願した=2日、八戸市(岸山浩之撮影)