イノシシ被害と対策に理解深める/県北圏域鳥獣被害防止対策連

イノシシの被害防止対策などについて講演する谷崎修さん(右)
イノシシの被害防止対策などについて講演する谷崎修さん(右)
岩手県や久慈、二戸両地域の8市町村と農業関係団体などでつくる「県北圏域鳥獣被害防止対策連絡会」は7月29日、軽米町の県農業研究センター県北農業研究所で研修会を開いた。出席者は講演や情報交換を通して、県北地方でも近年増加しているイノシシによる.....
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 岩手県や久慈、二戸両地域の8市町村と農業関係団体などでつくる「県北圏域鳥獣被害防止対策連絡会」は7月29日、軽米町の県農業研究センター県北農業研究所で研修会を開いた。出席者は講演や情報交換を通して、県北地方でも近年増加しているイノシシによる農作物被害の防止策や現状に理解を深めた。[br] 県県北広域振興局によると、イノシシによる被害は2018年度は洋野町で2件だったのに対し、19年度は14件に増加。同町を含む久慈地域全体の被害面積は1・5ヘクタール、被害額は147万円だった。二戸地域ではイノシシ被害は確認されなかった。[br] 講演した同県雫石町農林課の農作物野生鳥獣被害対策アドバイザー・谷崎修さんは、イノシシ対策について、農家と行政、専門家が協力して取り組む重要性を強調し、「個人ではなく、集落単位で対策に当たる必要がある。被害を減らすには捕獲よりもまずは防止対策を講じることが大切だ」と指摘した。[br] 各市町村による情報共有では、猟友会の会員の高齢化による人手不足などが共通の課題に挙がっていた。イノシシの被害防止対策などについて講演する谷崎修さん(右)