稼働低迷の八戸市魚市場A棟 市が県に事後評価提出 

稼働が低迷する八戸港荷さばき施設A棟=3月、八戸市
稼働が低迷する八戸港荷さばき施設A棟=3月、八戸市
稼働が極端に低迷する八戸市第3魚市場荷さばき施設A棟について、市が2017~19年度の改善計画に基づいた3年間の運用実績の「事後評価」を青森県に提出したことが31日、市への取材で分かった。具体的な内容は7日の市議会経済協議会で公表する。 実.....
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 稼働が極端に低迷する八戸市第3魚市場荷さばき施設A棟について、市が2017~19年度の改善計画に基づいた3年間の運用実績の「事後評価」を青森県に提出したことが31日、市への取材で分かった。具体的な内容は7日の市議会経済協議会で公表する。[br] 実績では、取扱数量が目標の3万1200トンに対し、稼働率は17年度7・4%、18年度4・9%で、19年度は1・2%にとどまる見込み。A棟運用に伴う赤字は供用開始以降の12~18年度で計4億1756万円に上っており、19年度もさらにマイナスが増えるのは確実だ。[br] 関係者によると、事後評価では実績をはじめ、当時の漁業環境なども盛り込まれるようだ。市は7月27日に青森県へ事後評価を提出、県は翌28日に国へ届け出た。[br] 市はこの評価を基に、20年度内に新たな改善計画(21~23年度)を策定し、国の承認を得た上で、引き続き稼働向上に取り組む構え。目標はより実態に近い数値に設定するとみられる。[br] 同港は近年、サバとイワシの混獲が増えており、市は6月、サバ専用施設のA棟にイワシのうろこ除去設備を増設。改善計画でもイワシを対象魚種に加えることも検討しているようだ。[br] 一方、国に計画が認められなかった場合は、A棟の整備に要した5億5千万円の補助金の返還を求められる可能性が生じる。小林眞市長は3月に「(補助金返還ならば)休止も含め抜本的な改善策の検討に入らざるを得ない」と表明している。稼働が低迷する八戸港荷さばき施設A棟=3月、八戸市