百石町漁協(おいらせ)がホッキガイの漁場整備/カシパン駆除に初めて取り組む

漁港に運ばれるカシパン=7月中旬、おいらせ町
漁港に運ばれるカシパン=7月中旬、おいらせ町
おいらせ町の百石町漁協は今月、百石沖で冬の味覚ホッキガイの外敵とされる、ウニの一種「カシパン」の駆除に初めて取り組んだ。新型コロナウイルス対策として国が行う資源・漁場保全緊急支援事業を活用。漁場整備によって、資源管理を強化し、漁獲量向上につ.....
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 おいらせ町の百石町漁協は今月、百石沖で冬の味覚ホッキガイの外敵とされる、ウニの一種「カシパン」の駆除に初めて取り組んだ。新型コロナウイルス対策として国が行う資源・漁場保全緊急支援事業を活用。漁場整備によって、資源管理を強化し、漁獲量向上につなげたい考えだ。[br] 2019年度は新型コロナの感染拡大に伴う消費低迷などを受け、ホッキガイの出漁日を制限。操業日数は前年度比20日減の47日間で、同漁協の漁獲量は191トン(前年度比約32%減)、金額が4862万円(約18%減)にとどまった。[br] 漁場整備は、7月2~15日に実施。ホッキガイ漁で利用する「噴流式マンガン」を用いて計128トンのカシパンを捕獲したほか、漁場保全のために海底を耕した。[br] 同漁協によると、カシパンは直径5~6センチほどで円盤形。海底に生息し、ホッキガイの生育に害を及ぼすという。捕獲後は百石漁港で乾燥させており、順次焼却処分する。木村慶造組合長は「初めての取り組みだったが組合員と協力して実施できた。漁場の拡大と稚貝の生育に効果があることを期待したい」と話した。漁港に運ばれるカシパン=7月中旬、おいらせ町