【新型コロナ】八戸市の「メールサービス」導入1カ月 配信内容に検討課題も

YSアリーナ八戸に掲示されている「CODE8」のQRコード。来館者に利用を呼び掛けている=22日、八戸市 
YSアリーナ八戸に掲示されている「CODE8」のQRコード。来館者に利用を呼び掛けている=22日、八戸市 
八戸市の「はちのへwithコロナあんしん行動サービス」(愛称・CODE8)は、飲食店など民間事業者での導入が始まってから約1カ月が経過した。新型コロナウイルスの感染者と接触した可能性がある場合、同じ日に居合わせた人に注意喚起を促すメールを配.....
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 八戸市の「はちのへwithコロナあんしん行動サービス」(愛称・CODE8)は、飲食店など民間事業者での導入が始まってから約1カ月が経過した。新型コロナウイルスの感染者と接触した可能性がある場合、同じ日に居合わせた人に注意喚起を促すメールを配信するサービスで、これまでの利用者数は、先行導入された公共施設分も含めて延べ6千人以上。ただ、開始以降、市内で感染者は確認されておらず、メール配信は1度もない。市は“本番”とも言える実際の配信に備え、より良い運用方法を模索している。[br] サービスは、市が感染者を確認した際、迅速に情報を提供する仕組み。市が飲食店や公共施設などに発行したQRコードを来店・来館した市民がスマートフォンなどで読み込み、メールアドレスを登録すれば、感染者と同じ場所に居合わせた登録者に、感染者と接触した可能性があることを知らせるメールが届く。[br] 市によると、これまでにQRコードの発行を申請したのは、19日現在、公共施設が80施設で、民間事業者が214施設。各施設でのアドレス登録者数は延べ6118人で、市は「関心は高まっている」とみる。[br] ただ、各施設での登録に強制力がない中、一定程度の利用はあるものの、メールの配信に関しては検討課題もある。[br] 市は「状況やケースに応じて文面を変更する」としているが、登録者への通知メールの内容は基本的に▽登録施設で感染者が確認された旨▽自身の健康状態の確認▽体調不良の場合の医療機関の受診呼び掛け―などにとどめ、感染者と接触した日時や具体的な場所を記載しないこととしているためだ。[br] この場合、感染者が確認された際、感染者と同じ日、同じ場所を訪れていた登録者の全員にメールは送られるものの、感染者が該当施設にいた時間帯より前にその施設に出入りした人にも通知が届く。接触可能性のない人にも届くことで、過度な不安を与えることにもなりかねない。[br] このため、市は今後もメールの文面などについて検討を重ねる考え。サービスの導入や利用促進も図りながら、保健所などとも連携した上で、最適な在り方を確立していく方針だ。YSアリーナ八戸に掲示されている「CODE8」のQRコード。来館者に利用を呼び掛けている=22日、八戸市