みち銀が12月めどに上海事務所閉鎖/RCG(東京)と連携「支援態勢より強化」

みちのく銀行(藤澤貴之頭取)は14日、唯一の海外拠点である中国の上海駐在員事務所(上海市)を、今年12月をめどに閉鎖すると発表した。顧客ニーズの多様化や、海外取引にたけたコンサルティング会社「RCG」(東京)と包括連携協定を締結したことを踏.....
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 みちのく銀行(藤澤貴之頭取)は14日、唯一の海外拠点である中国の上海駐在員事務所(上海市)を、今年12月をめどに閉鎖すると発表した。顧客ニーズの多様化や、海外取引にたけたコンサルティング会社「RCG」(東京)と包括連携協定を締結したことを踏まえ判断。これでロシアや中国などに開設した海外拠点は全て撤退となる。同行の稲庭勉代表取締役専務執行役員は取材に、「閉鎖はあくまでも前向きなもの。上海事務所やRCGの人脈を活用し、支援態勢をより強化していく」と述べた。[br] 上海事務所は急速に経済発展する中国の拠点として2004年に開設。06年の武漢駐在員事務所(武漢市)の廃止後は、中国全般の情報収集業務を集約し、顧客の販路開拓や商談会の支援、自治体の現地セールスの仲介などを担ってきた。[br] ただ、近年は中国以外でもビジネス需要が高まっており、同行は今年6月にRCGとの協定締結を発表。RCGが構想する山口フィナンシャルグループ(下関市)など地域金融機関をメンバーとする連携プラットホームに参画し、取引がなかった西日本地域や、RCGの海外人脈を活用したアジアやロシアへの販路拡大支援を見据える。[br] 閉鎖は昨年7月の取締役会で決議。今年6月、現地当局に申請し、29日に認可された。今後は事務手続きを進める。現在は同行職員1人と現地スタッフ1人が勤務しており、閉鎖後は同行地域創生部に業務が引き継がれる。