リンゴ黒星病防除新薬、農水省が農薬登録完了

黒星病を発病したリンゴ(中央)=2016年6月、津軽地方(青森県提供)
黒星病を発病したリンゴ(中央)=2016年6月、津軽地方(青森県提供)
リンゴの葉や果実に黒い斑点が現れる病害「黒星病」への予防効果があるとされる新たな防除薬剤について、青森県は14日、農林水産省が農薬登録を同日付で完了したと発表した。薬名は「ミギワ20フロアブル」で、開発した農薬メーカーは日本曹達(そーだ)(.....
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 リンゴの葉や果実に黒い斑点が現れる病害「黒星病」への予防効果があるとされる新たな防除薬剤について、青森県は14日、農林水産省が農薬登録を同日付で完了したと発表した。薬名は「ミギワ20フロアブル」で、開発した農薬メーカーは日本曹達(そーだ)(東京、石井彰社長)。発売は来春を予定し、2021年産の生産に間に合う見通し。県りんご果樹課は「これまでの薬剤に耐性を持つ黒星病菌にも有効で、さらなる安定生産につなげたい」と期待を寄せた。[br] 黒星病は16年に津軽地方で大量発生するなど、度々猛威を振るってきた。当時の主要な薬剤に対し、黒星病菌の耐性が付いたことで感染が広がるなど、新しい薬剤が生産者から求められていた。[br] 農薬登録までは通常約3年かかるが、今回の新薬は改正農薬取締法に基づく優先審査の対象に選ばれ、申請から1年3カ月の短期間で手続きを終えた。[br] 審査条件は▽環境に優しい▽新たな効果がある▽生産現場からの強いニーズ―などで、いずれもクリアした。新薬はこれまでの耐性菌に強く、発病直前までなら一定の防除効果も期待される。[br] 今回の登録について、三村申吾知事は「効果的な使用方法について関係機関と情報共有し、リンゴの高品質生産に万全を期していく」とコメントを出した。黒星病を発病したリンゴ(中央)=2016年6月、津軽地方(青森県提供)