カシオペアFM「高3の主張! 青春シャウト」収録 コロナ禍の叫び

三戸高で行われた収録。カシオペアFMの福原直樹さん(左)と同高放送局の生徒(右奥)が録音作業にあたった=6日、三戸町
三戸高で行われた収録。カシオペアFMの福原直樹さん(左)と同高放送局の生徒(右奥)が録音作業にあたった=6日、三戸町
「コロナのバカヤロー」―。二戸市のコミュニティーFM局「カシオペアFM」が、新型コロナウイルスの影響を受ける、青森県や岩手県の高校生の思いを届ける番組「高校三年生の主張! 青春シャウト」の収録を進めている。休校や部活動の大会中止など未知のウ.....
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 「コロナのバカヤロー」―。二戸市のコミュニティーFM局「カシオペアFM」が、新型コロナウイルスの影響を受ける、青森県や岩手県の高校生の思いを届ける番組「高校三年生の主張! 青春シャウト」の収録を進めている。休校や部活動の大会中止など未知のウイルスに振り回される、生徒たちの心の「もやもや」を「叫び」に変えることで、新たな一歩につなげてもらう考えだ。[br] 「県大会を楽しみに毎日、努力してきた。大会がなくなり、本当におもんない」[br] 6日、青森県立三戸高の3年生4人が校舎内の1室に集まり、録音機器の前で順番にA4用紙1枚にまとめたメッセージを読み上げていった。[br] 遠征の思い出、学校で過ごす友人との時間―。バスケットボール、弓道、卓球、家政部の各代表の4人は、大切な青春の1ページを失った悔しさをぶつけた。最初のうちは照れ気味だったが、「最後のシャウト」では廊下まで響く声で思いの丈を吐き出した。[br] 高校生活最後の1年は特別だ。男子バスケ部部長の佐藤剛さん(17)は「3年生の時間がつぶれて悲しい」とぽつり。一方、「中学時代の友達と連絡を取ったり、趣味に時間を注いだりして、得たものもあった」とし、最後は「サンキュー、コロナ休み」と明るく締めくくった。[br] 今回の企画について、カシオペアFMのパーソナリティー福原直樹さん(36)は「新型コロナの影響で、3年生は本当に悔しい思いをしている。抱えている思いを発表する場を作ってあげたかった」と説明。[br] この日の収録を終え、「生徒はネガティブな思いだけでなく、前向きな思いも胸に秘めていた。多くの人に生の声を届けたい」と託されたメッセージを受け止めた。[br] 収録は三戸や二戸、田子、一戸、軽米、九戸の6市町村の7校で行い、8月3日から、平日朝と夕の情報番組内の「ジュニアスターズ」のコーナーで放送する。三戸高で行われた収録。カシオペアFMの福原直樹さん(左)と同高放送局の生徒(右奥)が録音作業にあたった=6日、三戸町