酒米「吟烏帽子」生育順調 JA八戸水稲部会三戸酒米支部が現地検討会

川村陽一主幹専門員(左から2人目)から「吟烏帽子」の生育状況などの説明を受ける参加者=10日、三戸町貝守向平
川村陽一主幹専門員(左から2人目)から「吟烏帽子」の生育状況などの説明を受ける参加者=10日、三戸町貝守向平
JA八戸水稲部会三戸酒米支部(中澤隆浩支部長)は10日、酒米を栽培する三戸町内の水田4カ所で現地検討会を開き、生育状況を確認した。2018年から本格的な栽培が始まった「吟烏帽子(ぎんえぼし)」は、田植え後の好天で平年より若干早く幼穂形成期に.....
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 JA八戸水稲部会三戸酒米支部(中澤隆浩支部長)は10日、酒米を栽培する三戸町内の水田4カ所で現地検討会を開き、生育状況を確認した。2018年から本格的な栽培が始まった「吟烏帽子(ぎんえぼし)」は、田植え後の好天で平年より若干早く幼穂形成期に達し、生育は順調。関係者は「病害虫防除を怠らず、収量だけでなく品質も高めたい」と意欲を見せる。[br] 現地検討会には同支部のメンバーのほか、酒造会社関係者ら約20人が参加。5月15日に吟烏帽子を植えた同町貝守向平の水田では、三八地域県民局農業普及振興室分室の川村陽一主幹専門員が生育状況と今後の注意点を解説した。[br] 川村氏によるとこの水田は、穂首(ほしゅ)分化期に6月28日(平年7月1日)、幼穂(ようすい)形成期には7月7日(平年同10日)にそれぞれ到達。草丈はやや長め、株当たり茎数と葉数はほぼ平年並みという。[br] 今月中旬は低温が予想されることから、川村氏は「幼穂を保温するために深水管理を」と強調。出穂・開花期も適切な水管理をするよう要請した。[br] 水田を管理する和田誠さん(62)は「水の管理に気を付けて出穂を待ちたい」と気を引き締めていた。[br] 吟烏帽子は青森県南地方のコメ作りで障害になる寒さに高い耐性があり、病気にも強い。「心白(しんぱく)」と呼ばれるでんぷん層が粒の中心にあるため、精米歩合50%以下の大吟醸にも適している。川村陽一主幹専門員(左から2人目)から「吟烏帽子」の生育状況などの説明を受ける参加者=10日、三戸町貝守向平