熱中症懸念の中…マスクで夏場どう乗り切る

夏本番を前にマスク売り場では冷感素材など対策を施した商品が注目を集めている=6月下旬、八戸市のサンデー
夏本番を前にマスク売り場では冷感素材など対策を施した商品が注目を集めている=6月下旬、八戸市のサンデー
新型コロナウイルスの感染拡大で、生活の必需品となったマスク。着用することが「新たなマナー」として定着し始めているが、本格的な夏の到来を前に、青森県内ではマスク姿の市民から「熱中症が心配」などの不安が漏れる。ホームセンターや衣料品店などでは、.....
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 新型コロナウイルスの感染拡大で、生活の必需品となったマスク。着用することが「新たなマナー」として定着し始めているが、本格的な夏の到来を前に、青森県内ではマスク姿の市民から「熱中症が心配」などの不安が漏れる。ホームセンターや衣料品店などでは、通気性や冷涼感を重視した夏用マスクが注目されており、今夏は感染と暑さ対策の両立が大きなテーマとなりそうだ。[br] 気象庁の3カ月予報によると、7月以降は全国的に暖かい空気に覆われやすく、平年並みかそれ以上の高温が続く見込み。9月も残暑が厳しくなると予想され、熱中症への警戒が呼び掛けられる。[br] 「普段から汗かきだが、マスクをしていると、いつも以上に暑く感じる」と話すのは八戸市の会社員長谷修司さん(43)。営業先で汗が止まらず四苦八苦することもあるというが、「マスクを外すと、今の時代のマナーに反すると思われてしまう」と苦笑いを浮かべる。[br] 体調面も心配の種だ。おいらせ町の無職下道誠二さん(70)は「暑い日にマスクをしていたら、頭がぼーっとしてしまって、危うく熱中症になりかけた」と、ひやりとした経験を話す。「適宜外して、水分補給をしないと今年の夏は乗り越えられないかも」と不安をのぞかせる。[br] マスク内は自身の呼吸で蒸され、化粧崩れを気にする女性も多い。同市の女性会社員(42)は「マスクが気になるので、最近はしない日もある」という。別の女性は「マスクに化粧が付くのが嫌なので、ガーゼやティッシュを中に入れたりしている」と苦労を明かす。[br] 一方、アパレルブランドやスポーツメーカーなど企業は続々と夏用マスクを開発し、夏物商戦が活気付く。同市のホームセンター「サンデー」では6月中旬から、市内の縫製業「LDH」に製造を依頼した冷感立体マスクを販売。冷感素材を使っていることに加え、手洗い可能で、販売開始から注目度は高いという。[br] 担当者は「県内では感染が落ち着いたとはいえ、まだまだ新型コロナへの警戒感は強い。多くの人に安心して着けてもらい、夏を乗り切ってほしい」と話す。夏本番を前にマスク売り場では冷感素材など対策を施した商品が注目を集めている=6月下旬、八戸市のサンデー