台風19号復旧で未払い 業者29社に4509万円、事務処理怠る/久慈市

久慈市は6日、昨年10月の台風19号で市道や河川の応急復旧に当たった市内の建設業者に支払うべき4509万円が未払いになっていたと発表した。担当の男性職員が請求書の処理を怠ってた。市は10日の市議会臨時会議に遅延金78万円を含む関連予算を計上.....
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 久慈市は6日、昨年10月の台風19号で市道や河川の応急復旧に当たった市内の建設業者に支払うべき4509万円が未払いになっていたと発表した。担当の男性職員が請求書の処理を怠ってた。市は10日の市議会臨時会議に遅延金78万円を含む関連予算を計上、早急に支払いを進める方針。[br] 未払いは市内の29社に対する53件。最も請求額が大きい業者は830万円だった。いずれも昨年度に予算計上し、遅くとも出納整理期間の5月末までには支払うことになっていた。[br] 市によると、6月10日に財政課が歳入歳出決算が合わないことに気付き、業者や職員に聞き取り調査を実施。多額の未払いが判明し、同月中に全業者を訪問して謝罪した。[br] 台風19号では道路の崩壊や土砂流入が多発。緊急を要するため、職員は口頭で業者に復旧を依頼していたが、その後の事務手続きを怠った。現場対応から支払いまで一人で担当しており、管理職の確認も不十分だった。市の聞き取りに対して職員は「他の職員も忙しく、相談できなかった」と話したという。[br] 遠藤譲一市長は「復旧に協力していただいたのに、支払いを放置した。行政機関としてあってはならないことで申し訳ない」と陳謝。チェック体制の強化や職場環境の改善に努める考えを強調した。