青森県内5月有効求人倍率0・93倍、4年3カ月ぶりに1倍下回る/新型コロナ影響大きく

青森労働局は30日、青森県内の5月の有効求人倍率(季節調整値)が、前月比0・07ポイント減の0・93倍だったと発表した。1倍を下回ったのは、2016年2月の0・99倍以来、4年3カ月ぶり。新型コロナウイルスの影響で景気が悪化し、3カ月連続で.....
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 青森労働局は30日、青森県内の5月の有効求人倍率(季節調整値)が、前月比0・07ポイント減の0・93倍だったと発表した。1倍を下回ったのは、2016年2月の0・99倍以来、4年3カ月ぶり。新型コロナウイルスの影響で景気が悪化し、3カ月連続で低下した。同労働局は「5月は緊急事態宣言による休業要請や移動の制限があった。経済活動の再開と共に徐々に回復するだろう」との見通しを示しながらも、「先行きは不透明で楽観はできない。影響は長期に及ぶ可能性が高い」と懸念している。[br] 雇用失業情勢の判断は「有効求人が大幅に減少するなど、求人が求職を下回る状況で、厳しさを増している」とした。前月の「求人が著しく減少しており、新型コロナの影響に十分注意する必要がある」を下方修正した。 季節的な変動を考慮しない原数値は、有効求人数2万914人(前年同月比26・0%減)、新規求人数7406人(26・3%減)と大きく落ち込んだ。有効求職者数は2万3821人(0・6%減)、正社員有効求人倍率は0・71倍(0・13ポイント減)だった。[br] 業種別の新規有効求人数は客足の激減やイベント中止、工事の延期などにより大半の業種で減少。主要な業種では、製造業467人(47・1%減)、卸売・小売業1085人(37・9%減)、建設業1040人(12・6%減)、サービス業980人(17・9%減)。[br] 公共職業安定所別の有効求人倍率は、野辺地が1・28倍と最も高く、八戸が1・25倍で続いた。ほかの地域では1倍を割り込んだ。