最上位品1箱30万円「ジュノハート」八戸で初競り/昨年の倍、生産者に弾み

高値で取引されたジュノハートの初競り=30日、八戸市中央卸売市場
高値で取引されたジュノハートの初競り=30日、八戸市中央卸売市場
八戸市中央卸売市場で30日、サクランボの青森県独自品種「ジュノハート」の初競りが行われ、最上位ブランド「青森ハートビート」の15粒入り1箱に30万円の値が付いた。昨年の15万円の倍となる高値で、競り落とした青果仲卸・長塚青果(本社千葉市)の.....
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 八戸市中央卸売市場で30日、サクランボの青森県独自品種「ジュノハート」の初競りが行われ、最上位ブランド「青森ハートビート」の15粒入り1箱に30万円の値が付いた。昨年の15万円の倍となる高値で、競り落とした青果仲卸・長塚青果(本社千葉市)の梅田信弘八戸支店長は「首都圏から多くの注文があり、どんなに高くても買おうと決めていた。青森に素晴らしいサクランボがあることが全国に知れ渡れば」と期待を込めた。[br] 南部町と三戸町産のジュノハート36箱と、100グラムパック15個が競りに掛けられた。うち13箱は、大きさや色付きに優れ、農協の等級審査を通ったハートビートで、最初の1箱が競り落とされると、どよめきと拍手がわき起こった。最高値以外のハートビートは4万~9万円、ジュノハートは3万~8万円で取引された。[br] “ご祝儀”価格で競り落とされた最高値のハートビートは1日、千葉市のそごうデパートに並ぶ予定。梅田支店長は「ジュノハートを契機に、先代社長が開いた八戸から関東への販路をさらに発展させたい」と決意をにじませた。[br] 初競り前にはセレモニーが行われ、三村申吾知事や八戸農協の山美喜正組合長らが出席した。競りを見守った三村知事は「ものすごい熱気と期待を感じた。作り手に対する高い評価を肝に銘じ、良品を全国へ広めていきたい」と喜色満面だった。[br] 昨年を大幅に上回る高値に、生産者も意気盛んだ。八戸農協さくらんぼ専門部長を務める三戸町の山田仁志さん(52)は「予想を上回りびっくりした。生産者に勢いがつく価格で、専門部一丸となって頑張りたい」と意欲を述べた。高値で取引されたジュノハートの初競り=30日、八戸市中央卸売市場