【新型コロナ】青森県南でキャンプ人気じわり/屋内施設利用控えの影響も

キャンプを楽しむ家族連れ。全国的なブームや新型コロナウイルスの影響でキャンプ人気が高まっている=6月上旬、新郷村の間木ノ平グリーンパーク
キャンプを楽しむ家族連れ。全国的なブームや新型コロナウイルスの影響でキャンプ人気が高まっている=6月上旬、新郷村の間木ノ平グリーンパーク
青森県南地方でキャンプの人気が高まっている。新郷村の間木ノ平グリーンパークや南部町の名川チェリリン村オートキャンプ場などでは、昨年までと比べて野外のキャンプ施設の利用者が大幅に増加。数年前からの全国的なキャンプブームに加え、新型コロナウイル.....
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 青森県南地方でキャンプの人気が高まっている。新郷村の間木ノ平グリーンパークや南部町の名川チェリリン村オートキャンプ場などでは、昨年までと比べて野外のキャンプ施設の利用者が大幅に増加。数年前からの全国的なキャンプブームに加え、新型コロナウイルスの感染拡大により、人が密集しやすい屋内施設の利用を控える人が増えたことも影響しているとみられる。親子連れからは「広い屋外では心配が少なく、比較的安心して遊べる」と好評で、夏休み期間にかけてさらに需要が高まりそうだ。[br] グリーンパークを運営する新郷村ふるさと活性化公社によると、ゴールデンウイーク後から6月末までは例年、学校の運動会や農繁期などと時期が重なることもあり、キャンプ場の利用者はほぼいないという。[br] 一方、今年は5月21日のオープン後から予約が好調で、八戸、十和田両市や五戸町など近隣の市町村を中心に、多い週には15組以上が訪れる。担当者は「6月にこれほどお客さんが多いのは初めてだ」と驚きつつ、新型コロナの影響で「3密」になりにくい屋外施設の利用が増えているのではないか―と推し量る。[br] 6月上旬の週末には、キャンプをしながら川魚のつかみ取りやバーベキューを楽しむ家族連れの姿が見られた。妻と子ども2人と一緒に訪れていた八戸市の男性会社員(38)は「屋内の施設だと、子どもが手すりなどいろいろな所に触わってしまうが、外だとあまり気を使わずに遊ばせることができる」と話した。[br] 名川チェリリン村オートキャンプ場では、一人でキャンプを楽しむ“ソロキャンパー”が、自前のテントを設置するケースが増えている。昨年まではコテージや常設テントの利用者が多かったが、今シーズンは逆の傾向にあるといい、「テントを持ち込む人が昨年までと比べて倍になった」と担当者。新型コロナの影響に加え、全国的にブームを巻き起こしているソロキャンプが地方にも浸透してきているのではないか―との見方を示した。[br] アウトドアグッズ販売店でも、流行を見据え、バーベキューやキャンプグッズの充実を図る動きが広がる。八戸市沼館1丁目の「グリーンハウス八戸店」では、以前は登山に使う商品が多かったが、近年はバーベキューコンロやテントなどの売れ行きが好調で、取扱数も増やしている。担当者は「今年は緊急事態宣言の解除後から来店客数が伸びている。7月から8月にかけてが本当のピークだろう」と話した。キャンプを楽しむ家族連れ。全国的なブームや新型コロナウイルスの影響でキャンプ人気が高まっている=6月上旬、新郷村の間木ノ平グリーンパーク