次期衆院選に向け準備加速へ/青森県内政党

自民党青森県連の役員会であいさつする江渡聡徳会長(写真上、中央)と、4カ月ぶりの街頭活動に臨む田名部匡代代表(写真下、中央)ら国民民主党県連の幹部=ともに27日、青森市
自民党青森県連の役員会であいさつする江渡聡徳会長(写真上、中央)と、4カ月ぶりの街頭活動に臨む田名部匡代代表(写真下、中央)ら国民民主党県連の幹部=ともに27日、青森市
衆院議員の任期満了まで残り1年4カ月を切り、青森県内の各政党が次期衆院選に向けた動きを見せ始めた。27日は自民党県連と国民民主党県連が青森市でそれぞれ幹部会合を開き、態勢構築を進めることを確認した。県内小選挙区の現有3議席の独占を目指す自民.....
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 衆院議員の任期満了まで残り1年4カ月を切り、青森県内の各政党が次期衆院選に向けた動きを見せ始めた。27日は自民党県連と国民民主党県連が青森市でそれぞれ幹部会合を開き、態勢構築を進めることを確認した。県内小選挙区の現有3議席の独占を目指す自民は、河井克行前法相夫妻の公選法違反事件や新型コロナウイルスを巡る対応など、安倍政権への批判に伴う逆風が予想される。対する国民など野党は風穴を開けるべく候補者選定を急ぐが、政党間の調整は難航する可能性がある。与野党共に課題を抱えながら、“政治決戦”に向けた準備が徐々に加速しそうだ。[br] 自民県連は同日の役員会で、2022年夏の参院選の公認候補選定に向けた選考小委員会を設置。参院選は衆院選の後になるが、ある県連幹部は「参院選の候補者を早く決めることで、現職の衆院議員も連動して動きたいという考えがある」と狙いを明かす。[br] だが、自民は世論から厳しい目を向けられている。ある県議は「野党にとって良いとは言わないが、自民に悪い風が吹いている」と吐露。別の県議は「地元の国会議員の功績を知らない県民も多い。政権や党本部の動きが影響を及ぼしている」と危機感を示す。[br] 選挙のたびに小選挙区と比例代表の候補を入れ替える「コスタリカ方式」に基づき、青森1区から出馬を予定する県連会長の江渡聡徳衆院議員(64)=比例東北=は同日の会見で、「衆院は常在戦場。各選挙区が必死になってやっている」と力を込めた。[br] 一方、野党は各選挙区で対抗馬の擁立が急務となっている。現状は新型コロナの影響で各党内や各政党間の協議する機会が失われるなど、選挙に向けた準備はほとんど進んでいない。[br] 1区は無所属で元衆院議員の升田世喜男氏(63)と共産党の政党役員齋藤美緒氏(40)が出馬を予定。2区は国民の八戸市議三浦博司氏(42)が出馬を検討しているが、不透明な状況だ。3区は立憲民主党の元県議山内崇氏(65)が立候補に意欲を示す。[br] 国民県連は27日、今年2月以来となる約4カ月ぶりの常任幹事会を開き、街頭活動を行った。田名部匡代代表は「党本部の中では『秋にあってもおかしくない』との意識で共有している」と臨戦態勢を強調した。[br] ただ、立民、共産、社民含めた野党4党の協議は進んでおらず、今後の展望については「候補者の擁立を含め、選挙に備えた態勢を整えていきたい」と述べるにとどめた。自民党青森県連の役員会であいさつする江渡聡徳会長(写真上、中央)と、4カ月ぶりの街頭活動に臨む田名部匡代代表(写真下、中央)ら国民民主党県連の幹部=ともに27日、青森市