八戸赤十字病院19年度決算 8年ぶり黒字

八戸赤十字病院は23日、2019年度決算を明らかにした。医業外なども含めた総収益は前年度比0・7%増の105億383万円、総費用が3・7%減の104億7713万円で、総収支は4億7535万円改善し、2670万円の黒字となった。黒字は8年ぶり.....
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 八戸赤十字病院は23日、2019年度決算を明らかにした。医業外なども含めた総収益は前年度比0・7%増の105億383万円、総費用が3・7%減の104億7713万円で、総収支は4億7535万円改善し、2670万円の黒字となった。黒字は8年ぶり。賞与や退職給付引当金繰入額の減額などにより、医業面での赤字額が大幅に圧縮した。[br] 診療などの収入に当たる医業収益は、前年度比0・8%増の103億125万円。医療活動にかかる経費の医業費用は、1・8%減の103億9786万円で、医業収支は依然として赤字ながらも2億7293万円圧縮し、9661万円となった。[br] 入院診療実績では、診療単価が0・7%増の5万8285円。一方、1日当たりの入院患者数は5・2人減の318・1人だった。バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)対策により、差額病床である個室を感染者らの専用病床としたため、室料差額収益が33・3%減の2703万円と落ち込んだ。 外来診療実績は、高額な抗がん剤治療の増加を受け、診療単価が6%増の2万711円。紹介・逆紹介の推進などにより、1日当たりの患者数は2・0人増の663・8人となった。[br] 同病院によると19年度は、血液内科の診療規模縮小の影響で患者数が減少したものの、ほかの診療科での患者確保や、救急患者の積極的な受け入れにより、診療収益の大幅な減少が抑えられた。担当者は「感染対策に努めながら、急性期の入院患者を確保するなどして増収につなげたい」とする。