大修理終了、建立当初の姿に 二戸「天台寺」で落慶法要

落慶法要で経を唱える菅野澄順住職(手前)ら=21日、二戸市浄法寺町
落慶法要で経を唱える菅野澄順住職(手前)ら=21日、二戸市浄法寺町
約360年ぶりの大修理を終えた二戸市浄法寺町の「天台寺」で21日、落慶法要が行われた。約6年半の工事を経て建立当初の姿に復元され、関係者が地域の宝を守っていくことを誓った。 落慶法要は当初、関係者や修理へ寄付をした人ら約350人を招待する予.....
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 約360年ぶりの大修理を終えた二戸市浄法寺町の「天台寺」で21日、落慶法要が行われた。約6年半の工事を経て建立当初の姿に復元され、関係者が地域の宝を守っていくことを誓った。[br] 落慶法要は当初、関係者や修理へ寄付をした人ら約350人を招待する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、関係者約40人のみで執り行った。同寺の菅野澄順住職を始め5人の僧侶が本尊の前で経を唱え、藤原淳市長や同寺保存会の清川明彬(あきよし)会長らが焼香した。[br] 保存修理事業は2013年9月にスタート。今年3月、国の重要文化財に指定されている本堂と仁王門(におうもん)の修理や防災設備の工事が完了した。本堂の屋根は修理前は銅板葺(ぶ)きだったが、建立時と同じく杉板を重ねる「とち葺き」にした。[br] 菅野住職は「360年たって本堂と仁王門は限界の状態だった。屋根は約50年後には葺き替えする必要があるが、建物は100年、200年と保存される。建立当初に戻った姿をじっくり見てもらいたい」と話した。落慶法要で経を唱える菅野澄順住職(手前)ら=21日、二戸市浄法寺町