アベノマスクに菱刺し/八工大二高1年

仲間と協力しながら南部菱刺しの刺繍に取り組む八工大二高の生徒
仲間と協力しながら南部菱刺しの刺繍に取り組む八工大二高の生徒
八戸工大二高(明石進校長)情報ビジネスコースの1年生22人が13日、八戸市のはっちで、政府が配布した布マスクへの「南部菱刺し」の縫い込みを体験した。市民団体「まちぐみ」組長でアーティストの山本耕一郎さんが指導。生徒は郷土に息づく手仕事に触れ.....
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 八戸工大二高(明石進校長)情報ビジネスコースの1年生22人が13日、八戸市のはっちで、政府が配布した布マスクへの「南部菱刺し」の縫い込みを体験した。市民団体「まちぐみ」組長でアーティストの山本耕一郎さんが指導。生徒は郷土に息づく手仕事に触れながら、地域づくりの意義を学んだ。[br] 学習指導要領に基づく「総合的な探求の時間」の一環。実習を通じ地元の歴史に対する理解を深めた上で地域課題を考察し、解決策を探る狙い。[br] 南部菱刺しは津軽地方の「こぎん刺し」、山形県の「庄内刺し子」とともに「日本三大刺し子」と称される。麻布の衣類の防寒や補強を図る工夫として発達。現代では幾何学的なデザインの秀逸さも高く評価されているものの、若い世代にはなじみが薄い。[br] 山本さんは、技法の概要のほか「(針の刺し方が)南部は偶数目で津軽は奇数目」といった特徴を説明。マスクの右下にワンポイントを入れる手順を実演した。[br] 生徒は思い思いの色の糸を選び、白地のマスクに伝統の菱形を縫い付けた。まちぐみのメンバーや裁縫が得意な仲間のアドバイスを受け、楽しみながら針仕事に打ち込んだ。[br] 早めに仕上げた生徒は、会場にある椅子の背もたれに刺繍する、まちぐみの取り組みにも協力した。参加した田畑心優さん(15)=階上町=は「南部菱刺しを知らなかったので新鮮だった。今後もまちづくりに向けた活動をやってみたい」と笑顔を浮かべた。仲間と協力しながら南部菱刺しの刺繍に取り組む八工大二高の生徒