亡夫を思い、五戸サッカー協会に100万円寄付

鈴木裕之会長(右から2人目)に寄付金の目録を手渡す稲本博子さん(左から3人目)。中央の遺影が夫の忠さん
鈴木裕之会長(右から2人目)に寄付金の目録を手渡す稲本博子さん(左から3人目)。中央の遺影が夫の忠さん
サッカーがつないだ縁に感謝―。五戸町狐森北の稲本博子さん(69)が11日、五戸サッカー協会に100万円を寄付した。今年3月に亡くなった夫の忠さん=享年(73)=が、生前サッカーを楽しんでいたことから寄付を決めたといい、稲本さんは「夫はサッカ.....
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サッカーがつないだ縁に感謝―。五戸町狐森北の稲本博子さん(69)が11日、五戸サッカー協会に100万円を寄付した。今年3月に亡くなった夫の忠さん=享年(73)=が、生前サッカーを楽しんでいたことから寄付を決めたといい、稲本さんは「夫はサッカーに育ててもらった人間なので、喜んでくれていると思う」と話した。寄付金の具体的な使い道は未定だが、子どもたちの育成などに役立てられる予定だ。[br] 忠さんは中学生の時にサッカーを始め、青森県立五戸高に進学。2年時には1963年の国民体育大会に出場したほか、3年時に主将も務めた。[br] 自身について多くを語る性格ではなかったが、生前は「サッカーをやったおかげで根性が身に付いた」と思い出深い様子で口にしていたという。持ち前の忍耐力を生かし、飲食店グループの経営を手掛ける八戸市や三沢市の会社で69歳まで身を粉にして働き、今年3月31日、病気でこの世を去った。[br] 同日は、稲本さんの自宅に同協会の鈴木裕之会長や元協会長の金澤政男さんらが訪れ、稲本さんが寄付金の目録を手渡した。[br] 寄付金は老後のために蓄えたお金だといい、「社会にお返しができるのは幸せなこと。使わずにためておいたお金だけど、夫も『それで良い』と言ってくれていると思う」と稲本さん。「今の子どもたちにも国体など大きな大会に出場する経験をさせてほしい」と話した。[br] 鈴木会長は「大変ありがたい。協会で相談しながら、夢ある子どもたちのために大切に使わせていただく」と謝意を示した。鈴木裕之会長(右から2人目)に寄付金の目録を手渡す稲本博子さん(左から3人目)。中央の遺影が夫の忠さん