三沢・小桧山市長インタビュー/17日で就任から1年、市政運営の自己評価と今後の方針語る

就任後の1年を振り返り今後の方針を語る小桧山吉紀市長=三沢市役所
就任後の1年を振り返り今後の方針を語る小桧山吉紀市長=三沢市役所
三沢市の小桧山吉紀市長は17日で就任から1年を迎えた。市民から市政のかじ取り役を託されて以降、基地を抱える街としての問題、新型コロナウイルス感染症対策など、多くの課題に直面してきた。節目に当たって本紙などのインタビューに応じ、1年の市政運営.....
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 三沢市の小桧山吉紀市長は17日で就任から1年を迎えた。市民から市政のかじ取り役を託されて以降、基地を抱える街としての問題、新型コロナウイルス感染症対策など、多くの課題に直面してきた。節目に当たって本紙などのインタビューに応じ、1年の市政運営の自己評価と今後の方針を語った。[br] ―就任から1年がたつ。[br] 直後は、就任前に起きた航空自衛隊三沢基地の最新鋭ステルス戦闘機F35A墜落事故を巡り、飛行訓練の再開容認を判断した。(容認が)早い、遅いとの意見は当然あるが、私なりに議会、執行部、町内会の了承を得て決断したつもりだ。[br] そのほか、空自三沢のF2戦闘機の滑走路誤進入、米軍三沢基地所属のF16戦闘機の模擬弾落下もあり、改めて基地のある街としての問題を痛感した。職員の不祥事もあり、慌ただしい1年だったが、各方面に協力を仰ぎながら、柔軟に対応できたと思っている。[br] ―市の新型コロナ対策を どう評価する。[br] 三沢は飲食業者の比率が青森県内で一番高いとされるため、まずは飲食業への緊急支援助成金に着手した。さらに市民生活、子育て、教育など意見があった分野に支援した。コロナ後のことも考えながら、財政規律を保ちつつ事業を進められた、と自負している。[br] ―対応を急ぐべき市政の 課題は。[br] 今はコロナ対策が最優先。選挙で掲げたマニフェスト(政権公約)は脇に置き、困っている分野の支援を進め、三沢の街の活力を引き出す。まずは街、市民が元気にならなければ。[br] ―基地対応への姿勢は。[br] 三沢は歴代市長が基地との共存共栄を掲げ、順調にやってきたと思う。だが、住民に犠牲を強いるのはだめだ。そういった意味では是々非々で対応する。[br] 先日、滑走路に近い岡三沢5、6丁目での騒音調査結果が出た。(住宅防音工事対象区域などの指定の基となる)「騒音コンター」の見直しについても、住民視点で国に対策を求める。[br] ―小桧山市政の独自色と は。 子育て支援が独自色だ。これからさらに、市民にもそういう印象を与えたい。[br] ―市長のカラーが見えな いとの声も聞こえる。[br] 情報発信の仕方もあるのかもしれない。だが、カラーは子育て支援、基地問題への対応。2年目はそれらを優先的に進める。[br] 情報発信は大事だ。市政の動きを知らせるため、今後は適宜発信する。就任後の1年を振り返り今後の方針を語る小桧山吉紀市長=三沢市役所