糖尿病死亡率 青森県、2年連続全国ワースト

厚生労働省の2019年人口動態統計(概数)によると、青森県の人口10万人当たりの死亡率は糖尿病が18・0(前年比2・2ポイント減)で、2年連続で全国ワーストとなった。県内の死因で最も割合が高かったのは、前年に引き続き悪性新生物(がん)で、が.....
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 厚生労働省の2019年人口動態統計(概数)によると、青森県の人口10万人当たりの死亡率は糖尿病が18・0(前年比2・2ポイント減)で、2年連続で全国ワーストとなった。県内の死因で最も割合が高かったのは、前年に引き続き悪性新生物(がん)で、がんの死亡率は全国ワースト2位。がん・心疾患・脳血管疾患の三つが死因全体の5割を占めた。[br] 県内の19年の死亡数は1万8424人(488人増)で戦後最多。主な死因別では、がん5124人(177人増)、心疾患2806人(122人増)、脳血管疾患1610人(56人減)だった。[br] 県健康福祉部の有賀玲子部長は「依然として生活習慣病による死亡率が高い」と分析。従業員の健康管理に努める事業所を評価する「県健康経営認定制度」を推進するほか、市町村が行うがん検診を支援するなど、引き続き健康寿命の延伸に取り組む方針だ。[br] 自殺者は209人(50人減)で、最多だった03年の576人の4割以下だった。人口10万人当たりの自殺率は16・9(3・7ポイント減)。全国順位は前年の2位から17位になり、減少率は全国1位だった。有賀部長は「自殺対策計画を続けてきた効果が現れた。相談窓口の整備など、地道な取り組みを継続する」と述べた。[br] このほか、人口千人当たりの赤ちゃんの死亡率は、新生児2・1(0・8ポイント増)、周産期5・0(2・3ポイント増)、乳児3・2(1・3ポイント増)と、いずれも前年を上回った。県は「死亡例を分析し、原因を解明していきたい」としている。