青森県信組、19年ぶり赤字決算 

青森県信用組合(堀内元博理事長)は12日、青森市で総代会を開き、2019年度決算を承認した。店舗など固定資産の減損処理を行った影響で、当期純損益は前期の6600万円の黒字から、64億5千万円の赤字に転落。赤字決算は2001年以来、19年ぶり.....
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 青森県信用組合(堀内元博理事長)は12日、青森市で総代会を開き、2019年度決算を承認した。店舗など固定資産の減損処理を行った影響で、当期純損益は前期の6600万円の黒字から、64億5千万円の赤字に転落。赤字決算は2001年以来、19年ぶり。[br] 売上高に相当する経常収益は35億2600万円(前期比11・34%減)、経常損益は45億3700万円の赤字(前期は1億5900万円の黒字)で、3年ぶりに減収減益となった。[br] 超低金利の長期化による資金運用収益の減少や、与信費用の増加が響いた。本業のもうけを示すコア業務純益は2億700万円(23・08%減)だった。[br] 県信組は今年、自己資本の充実と収益力強化のため、全国信用協同組合連合会を通じ、72億円の公的資金による資本支援を受けた。その結果、自己資本比率は8・20%(1・29ポイント増)に上昇。金融再生法に基づく開示債権(不良債権)は125億8千万円(17・75%増)となった。[br] 20年度決算は経常収益34億7200万円、経常利益1億5800万円、当期純利益1億3600万円を見込む。[br] 堀内理事長は赤字決算について「将来的なリスクを処理した前向きなもの」と説明。「新型コロナの影響を受ける零細、中小企業を支えていく」と述べた。[br] また、店舗配置の効率化のため、11月以降に三戸支店戸来出張所を廃止し、三戸支店に業務を引き継ぐ。[br] 人事案件では、常勤理事に総合企画部長の古川利彦氏(61)が就任。非常勤理事には、一戸久男氏(69)、松宮俊吉氏(73)、下久保淳一(57)、石亀盛稔氏(45)がそれぞれ新任。非常勤監査には畠山省三氏(74)が就いた。