よこまち(八戸)の移動スーパー事業、新型コロナで重要性高まる/売り上げアップ、利用客に好評

移動スーパーで買い物をする利用客。コロナ禍による外出控えで移動スーパーの重要性が高まっている=5月下旬、八戸市 
移動スーパーで買い物をする利用客。コロナ禍による外出控えで移動スーパーの重要性が高まっている=5月下旬、八戸市 
新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出控えが続く中、スーパーの「よこまち」(八戸市)が八戸、三沢、五戸の3市町で展開する移動スーパー事業が、市民生活を支えるインフラとして重要性を高めている。青森県内に緊急事態宣言が発令された4、5月はニーズ.....
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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出控えが続く中、スーパーの「よこまち」(八戸市)が八戸、三沢、五戸の3市町で展開する移動スーパー事業が、市民生活を支えるインフラとして重要性を高めている。青森県内に緊急事態宣言が発令された4、5月はニーズが高まり、売り上げも伸びた。利用客は移動手段が限られる高齢者ら「買い物弱者」で、感染予防の観点から外出を避けている人も多い。生活必需品を取りそろえた移動スーパーは日々の暮らしに欠かせず、利用客から好評を博している。[br] よこまちの移動スーパー事業は、乳製品などの宅配を手掛ける「南山デイリーサービス」(八戸市)と共同で実施。青森県南地方3市町で全10台を運用し、8台が稼働する八戸は、ほぼ全域をカバーしている。[br] よこまちによると、感染拡大の余波が広がった4月以降、移動スーパーの売り上げが伸長。買い物客1人当たりの購入品数や金額が増えた。担当者は「コロナ禍による外出自粛で、在宅時間が長くなった影響だろう」との見方を示す。[br] 八戸市のよこまちストア田面木店を拠点に、根城・田面木地区などで移動スーパーを運用する「販売パートナー」の杉山政司さん(60)も、食料品や日用品の売れ行きが好調だ。「新たに在宅勤務や外出自粛中の人らが買い物に来てくれるようになった。移動スーパーが社会の一部に組み込まれ、重要性が増していると感じる」と強調する。[br] 買い物に不自由する人を応援しようと、よこまちの事業に森永製菓(東京)も協力。北東北支店の担当者らが5月下旬、人気商品の「森永甘酒」計900本を利用客に無料提供した。長引く外出控えで体調管理に気を付けている人が多く、栄養補給に適した甘酒のプレゼントを喜んでいた。[br] 感染の収束が見通せない中、移動スーパーの果たす役割は大きい。八戸市の松園町市営住宅で一人暮らしの80代女性は「コロナに感染しないように、買い物や路線バスでの移動を控えている。必要な物がそろう移動スーパーは便利で本当に助かる」と感謝する。[br] よこまちの横町俊明社長は「今後も買い物に困っている人を支援していく。コロナの影響で外出を控えている人も、近くに移動スーパーが来た際は利用してもらいたい」としている。移動スーパーで買い物をする利用客。コロナ禍による外出控えで移動スーパーの重要性が高まっている=5月下旬、八戸市