原燃、完工目標堅持も質問相次ぐ/六ケ所村議会特別委

再処理工場の完工目標を堅持する姿勢を示す増田尚宏社長=10日、六ケ所村
再処理工場の完工目標を堅持する姿勢を示す増田尚宏社長=10日、六ケ所村
六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場が新規制基準の適合性審査に事実上合格したことを受け、日本原燃の増田尚宏社長は10日、村議全員で構成する村議会むつ小川原エネルギー特別委に出席し、安全対策工事の内容や今後のスケジュールについて説明した。増田社.....
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 六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場が新規制基準の適合性審査に事実上合格したことを受け、日本原燃の増田尚宏社長は10日、村議全員で構成する村議会むつ小川原エネルギー特別委に出席し、安全対策工事の内容や今後のスケジュールについて説明した。増田社長は2021年度上期の完工目標を堅持する姿勢を強調したものの、議員からは今後の安全対策工事の認可に一定の時間を要することを踏まえ、「完成時期の目標達成は困難ではないか」などの質問や意見が相次いだ。[br] 再処理工場を巡っては、原子力規制委が5月に、審査基準に適合しているとする審査書案を了承。今後、意見公募や経済産業相への意見聴取などの手続きを経て正式合格となる見通しだ。[br] 一方、その後の安全対策工事の着手に必要な認可(設工認)に要する審査期間は長引く可能性が出ている。このため、原燃の完工時期について、複数の村議から「目標達成は困難」「早く延期を表明するべきではないのか」などの意見が出た。[br] 原燃は設工認の審査方法について、規制庁に確認していると説明。増田社長は審査の正式合格後に改めて工場完成までの工程を示す考えを示した上で、「影響が出ないように工夫していく。(目標が達成)できないとは考えていない」と述べた。再処理工場の完工目標を堅持する姿勢を示す増田尚宏社長=10日、六ケ所村