コロナ影響、純利益83%減/大平洋金属20年3月期

大平洋金属は12日、2020年3月期通期(19年4月~20年3月)の連結決算を発表した。新型コロナウイルス感染症の世界的な流行でフェロニッケル製品の販売数量が伸び悩み、売上高は前期比10・0%減の441億3300万円、純利益は83・1%減の.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 大平洋金属は12日、2020年3月期通期(19年4月~20年3月)の連結決算を発表した。新型コロナウイルス感染症の世界的な流行でフェロニッケル製品の販売数量が伸び悩み、売上高は前期比10・0%減の441億3300万円、純利益は83・1%減の6億2500万円に減少した。[br] 営業損益は前期に計上した1億7600万円の黒字から、18億7900万円の赤字に転じた。経常利益は71・8%減の9億7200万円だった。[br] 第4四半期(20年1~3月)に入り、製品の価格形成の指標となるロンドン金属取引所(LME)の適用ニッケル価格が、新型コロナの影響などで下落基調となった。ニッケル価格の落ち込みにより、棚卸し資産(在庫)の収益性が低下したため、営業損失として棚卸し資産の簿価切り下げ額を売上原価に計上した。[br] フェロニッケルの販売数量は国内、海外向けのいずれも前期を下回り、全体で10・8%の減少となった。[br] 21年3月期通期の連結業績予想は、新型コロナの感染拡大を踏まえて現時点では未定とした。